1月16日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドルが上げ失う、米政府機関閉鎖懸念で

  16日のニューヨーク外国為替市場では、ドル指数が5営業日ぶり上昇に向かったものの、勢いを失った。ユーロは対ドルで一時持ち直して3年ぶり高値に向かったほか、ドルが主要10通貨の大半に対して下落した。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.4%上昇する場面もあったが、その後上げを失った。今週末に政府機関が閉鎖に追い込まれかねないとの懸念が広がった。ユーロはドルに対しほぼ変わらず。一時は上昇し、15日に付けた約3年ぶり高値の1ユーロ=1.2297ドルに近づいた。

  ニューヨーク時間午後4時35分現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%未満低下。ユーロは対ドルで0.1%未満下げて1ユーロ=1.2263ドル。ドルは対円で0.1%未満下落し1ドル=110円53銭。

  欧州と日本の当局者が為替相場の動きに対し懸念を表明し、ドルは上昇分を維持できなかった。

  ユーロは朝方、ドルに対し下げ幅を拡大し、一時は1.22ドルを割り込んだ。欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバー、フランス中銀のビルロワドガロー総裁がこの日、ユーロの最近の上昇は不確実性の源であり、インフレを押し下げる恐れがあるため監視が必要だと述べたのが手掛かり。

  ドルは対円で、午前中上昇していたが午後の取引で上げを消し、昨年9月以来の安値の110円25銭まで下げる場面があった。

欧州時間の取引

  欧州時間にはユーロが対ドルで下落。ドイツのメルケル首相の大連立成立に向けた取り組みに新たな障壁が現れたとの報道を受け、利益確定の売りが出た。
原題:Dollar Rally Wilts as Euro Resumes Climb Toward Three-Year High(抜粋)
Euro Rally Falters as German Coalition Concerns Sap Sentiment(抜粋)

◎米国株・国債・商品:株が下落、最高値更新後に反転-原油安い

  16日の米株式相場は下落。一時は取引時間中の最高値を更新するなど大きく上げていたが、原油や金属相場の下げを手掛かりに資源株などに売りが出た。一方、19日以降の政府機関閉鎖の回避を目指し議会が議論を続ける中、米国債は上昇した。

  • 米国株は下落、ダウ平均は一時2万6000ドル突破も午後に反転
  • 米国債は上昇-10年債利回り2.54%
  • NY原油は下落、過去最高水準のファンド買いで調整リスク警戒
  • NY金は上昇、ドル軟調で-金先物のボラティリティーは2010年以来の低水準

  ダウ工業株30種平均は朝方早くに2万6000ドルを超え、午前中に日中高値となる2万6086.12ドルまで上昇した。S&P500種株価指数は、この日の高値からの下落率が1%を超えた。    

  S&P500種株価指数は前営業日比0.4%安の2776.42。ダウ工業株30種平均は10.33ドル(0.1%未満)下げて25792.86ドル。ニューヨーク時間午後4時47分現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.54%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は下落。ヘッジファンドの原油買いが過去最高水準になる中、年初からの価格上昇はそろそろ調整局面に入る頃合いかもしれないとの懸念が広がった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は前営業日比57セント(0.9%)安の1バレル=63.73ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント3月限は1.11ドル下げて69.15ドル。

  ニューヨーク金先物相場は上昇。ドルが主要通貨のバスケットに対して5営業日連続で下落したことが手掛かり。金先物のボラティリティー(30日ベース)は2010年9月以来の水準に低下し、金相場上昇への楽観が強まりつつあることが示唆された。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は前営業日比0.2%高の1オンス=1337.10ドルで終了した。

  世界経済の同時成長も追い風に株価はこのところ上昇基調にあるが、一部では市場に余りに多くの短期的なフロス(小さな泡)が存在しているのではないかとの見方もある。

  フィデリティ・インベストメンツのグローバルマクロ担当ディレクター、ジュリエン・ティマー氏は「これは市場での哲学的問題になろう。減税による利益押し上げがバリュエーションの点でどの程度の価値となるのか、また1株利益という点でどの程度の価値になるのかということだ」とし、「市場はその答えを見つけ出そうとしているのだろう」と続けた。

  今週はバンク・オブ・アメリカ(BofA)やゴールドマン・サックス・グループといった企業決算のほか、鉱工業生産指数や住宅着工件数などの経済指標の発表が予定されている。  
原題:Stocks Fall, Reversing Gains After Record Surge: Markets Wrap(抜粋)
Crude Retreats as Fund-Buying, Technicals Pose Downside Risks
PRECIOUS: Gold Futures Volatility Slips to Lowest Since 2010

◎欧州株:ほぼ変わらず、不動産株が上昇

  16日の欧州株式相場は指標のストックス600指数がほぼ変わらずで引けた。基礎資源株が下げた一方、不動産銘柄が上昇した。

  ストックス600指数は前日比0.1%高の398.35で終了。業種別の不動産は1.1%高、基礎資源は1.4%安。

  独DAXは0.3%高、仏CAC40は0.1%高、英FTSE100は0.2%安。

  個別ではフランス電力(EDF)が4%高、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)が4.1%安。
原題:Europe Stocks Little Changed as Real Estate OffsetsResources(抜粋)

◎欧州債:ほぼ変わらず、ECBガイダンス変更の公算小さいとの報道

  16日の欧州債市場では、ユーロ圏中核国債が前日に続きほぼ変わらずとなった。先週はドイツ10年債利回りが0.608%と2017年の高水準に上昇する場面もあったが、今週は長期債の供給が限定的なことが相場を支えている。ECBが来週の政策会合でガイダンスから債券購入継続についての文言を削除する可能性は低いと報じられたことや、ビルロワドガロー仏中銀総裁のハト派的な発言も追い風になった。

  ユーロ圏国債の利回り曲線はフラット化。5年債と30年債のスプレッドはドイツが4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)、イタリアが2bpそれぞれ縮小した。
原題:Core EGBs Extend Stabilization; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE