ドイツ銀の花形運用者、ヘッジファンド不振でも投資家の信頼揺るがず

  • カルデモルゲン氏のヘッジファンドは2017年に23億ユーロが流入
  • 「何よりもまず、投資家に損失を負わせてはならない」

The Deutsche Bank AG logo sits on the skyscraper headquarter offices.

Photographer: Krisztian Bocsi/Bloomberg
Photographer: Krisztian Bocsi/Bloomberg

ドイツ銀行のクラウス・カルデモルゲン氏は自身の名を冠したヘッジファンドを約7年前に開始して以降で最悪の1年を体験した。それでも「ドイチェ・コンセプト・カルデモルゲン」には過去最速に近いペースで資金が集まっている。

  同ファンドの運用資産は75億ユーロ(約1兆200億円)。昨年は23億ユーロが流入した。これは2015年の24億ユーロ以来の多さ。ドイツ銀の株式および混合配分ファンドの中で最大の流入額でもあった。同氏が約20年前から運用している株式投資信託「DWSフェモーゲンスビルドゥングスフォンズ」の運用資産に少し追いついた。
 

  格付け会社スコープの投信分析責任者サイド・ヤクルフィ氏は「カルデモルゲンの短期的パフォーマンスは主要な競合ファンドに比べ押され気味だ」が、カルデモルゲン氏は「依然、ドイツのファンドマネジャーの中の最有力者だ。投資家は同氏に対して他の運用者に対するのと比べて辛抱強いかもしれない」と話した。

  カルデモルゲン氏(64)は米国で言えばフィデリティのピーター・リンチ氏のような著名運用者。DWSファンドでドットコム・バブルや金融危機を乗り切りドイツ銀の資産運用事業の看板であるDWSのブランドを不動のものにした。

  ドイチェ・コンセプト・カルデモルゲンは昨年の成績で競合ファンドに後れを取ったが、世界的相場上昇が9年目に入り一部市場は割高に見える今、短期のリターンを狙うべきはないと同氏は話す。「何よりもまず、投資家に損失を負わせてはならない」というのが同氏の信念だ。

原題:Deutsche Bank Star Investor’s Bad Year Hasn’t Put Off Clients(抜粋)

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