中国:元高抑制介入あり得るとの臆測広がる-元が15日に2年ぶり高値

  • 資金流出に関する資本規制緩和なども-みずほの沈建光氏
  • 市場関係者は通貨バスケットに対する人民元の推移にも着目

Chinese one-hundred yuan banknotes are arranged for a photograph in Tokyo, Japan.

Photographer: Tomohiro Ohsumi

中国人民元が約2年ぶりの高値となり、当局による元高抑制介入があるのではとの臆測を招いている。

  人民元は15日、一時1ドル=6.4138元と、2015年12月以来の高値に上昇。16日の上海時間午前9時39分(日本時間同10時39分)現在は、6.4440元に下げている。昨年9月に6.5元を超える元高水準となった際、中国当局は人民元売り・外貨買いの為替フォワード取引を手掛ける際に義務付けていた準備金の預け入れ要件を撤廃し、元安を見越した取引をしやすくした。

  みずほセキュリティーズアジアのアジア担当チーフエコノミスト、沈建光氏(香港在勤)は、元高が6.4元を超える水準まで進めば、中国人民銀行(中央銀行)が「資金流出に関する資本規制を緩和し、人々により自由な外貨両替や外貨建て資産保有を認める」ことで介入する可能性があると述べた。

ANZのクーン・ゴー氏がブルームバーグテレビジョンで解説

(出所:Bloomberg)

  ドルの継続的な弱さを踏まえ、通貨バスケットに対する元相場に着目する市場関係者もいる。24通貨に対する人民元の変動を示す指数は昨年9月初め以降、94.2-95.4の狭いレンジでの取引が続いている。

  オーストラリア・ニュージーランド(ANZ)銀行のアジア調査責任者クーン・ゴー氏は、同指数が95を超える上昇となれば、元高を鈍らせるシグナルが発せられる可能性が高まると指摘。人民銀が毎営業日設定する人民元の中心レートを大きく引き下げるなどの対策を講じる可能性があるとの認識を示した。

  スタンダードチャータードの大中華圏・北アジア担当チーフエコノミスト、丁爽氏(香港在勤)は、同指数が95.5になれば人民銀が介入する公算が大きいと分析。「政策対応には取引終了直前の介入や資金流出規制の緩和が含まれるかもしれない」と語った。

原題:Yuan Strength Leaves Market Guessing at China’s Line in Sand (1)(抜粋)

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