JPモルガンはポンド弱気を維持、EU離脱交渉と英経済にリスク指摘

A row of one pound sterling coins stand in this arranged photograph in London, U.K.

Photographer: Chris Ratcliffe/Bloomberg

ポンドは英国が欧州連合(EU)離脱を選択した2016年の国民投票以降で最高値を付けた。だが、JPモルガン・チェースは比較的暗い相場見通しを維持している。

  JPモルガンはEU離脱交渉が最近では建設的に展開していると評価しつつ、経済のファンダメンタルズ(基礎的諸条件)悪化と、交渉がとん挫する「無視できないリスク」がある中で、ポンドは上昇を維持できないと予想。3月末までに1.30ドルに下落すると見込んだ。ブルームバーグが調査した予想中央値では1.33ドルとなっている。

  現在の市場では今年11月までに1回の利上げが織り込まれているが、JPモルガンのストラテジスト、ポール・メジェッシ氏は年内に2回の利上げを見込む。同氏はイングランド銀行の政策引き締めがポンドを支えていると指摘しつつ、この金利サイクルは高インフレと低成長を反映しているため「本質的に悪材料」だと語った。

  JPモルガンの見方とは対照的なポンド強気派もいる。INGグループは経済指標の好転とEU離脱の移行期に関する合意がポンドを押し上げ、年末までに国民投票前の水準である1.53ドルに回復するとみている。

原題:JPMorgan Stays Bearish on Pound Even Amid Brexit Breakthroughs(抜粋)

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