世界経済けん引してきた中国-債務抑制図る今、海外需要から救いの手

  • 中国が先週発表した貿易・ファイナンス統計が示す
  • 世界の環境は2年連続で支援的に、中国の輸出支える-ヌン氏

中国はここ数年、世界経済の成長に寄与してきたが、今は海外需要が中国経済に救いの手を差し伸べている。

  中国が12日発表した統計は中国の債務増大や、金融の脆弱(ぜいじゃく)性が経済成長にとって大きな足かせとなることを裏付けた。だがタイミング良く、先進国市場が先行きに一段と強気になっており、輸出需要で国内の工場や港湾施設の稼働は好調だ。

  • 昨年12月の輸出は前年同月比10.9%増(ドルベース)
  • 2017年の年間輸出は前年比10.8%増(人民元ベース)
  • 経済全体のファイナンス規模は12月に前月比で減少-12月のマネーサプライ(通貨供給量)M2は前年同月比8.2%増と過去最低の伸び
    • ファイナンス・マネーサプライ統計は、経済成長を犠牲にする可能性のある金融セクターのリスク軽減策がうまくいっていることを強調している

  トランプ米大統領の不満にもかかわらず、中国の対米貿易黒字は昨年拡大した。人民元相場の安定化が進んだことから、中国当局は今年、債務増大問題の解決に向け取り組む意向を強めており、ブル-ムバーグ集計の最新アナリスト予想によれば、18年の中国経済成長率は6.4%前後と、17年の推計6.8%から低下する見込み。

  JPモルガン・チェースの中国担当エコノミスト、グレース・ヌン氏(香港在勤)は「世界的需要という点で、世界の全体的な環境は2年連続で非常に支援的となり、これが中国の輸出セクターを支えるだろうと」とブルームバーグテレビジョンとのインタビューで述べた。

JPモルガンのヌン氏がブルームバーグテレビジョンで解説

出所:ブルームバーグ

原題:The Global Economy Has China’s Back as It Confronts Debt Demons(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE