米国株の強気相場に終わり見えず-バロンズ紙円卓会議で著名投資家ら

  • 世界経済の強さと企業収益の増加で株式相場の好調は続く
  • 米国債利回りの上昇や世界的な信用引き締めが逆風になる可能性も

ウォール街のベテラン投資家の一部は、勢いあふれる強気相場の終わりが見えないと言う。

  マリオ・ガベリ氏やジェフリー・ガンドラック氏、アビー・ジョゼフ・コーエン氏らは米紙バロンズのラウンドテーブル(円卓会議)で、世界経済の強さと企業収益の増加を追い風に株式相場の好調は続くとの期待感を示した。大型株と小型株は共に一段の上昇が見込まれるものの、逆風となる可能性があるのは米国債利回りの上昇や世界的規模での信用引き締めやインフレ再燃だと指摘した。

  ゴールドマン・サックスのシニア投資ストラテジスト、コーエン氏は同紙に対し、「持続的な成長の兆しがどこでも見られる。勢いはしばらく続くだろう」と述べた。ゴールドマンの予想では、今年の米国内総生産(GDP)は2.7%増と、税制改革がなかった場合よりも0.5ポイント程度高くなる見通し。その上でコーエン氏は、減税が「米経済に財政刺激が必要ないタイミングで実現する」との懸念も示した。

  円卓会議は米国株が最高値を更新し、大型法人減税を盛り込んだ税制改革法が大統領の署名で成立してから1カ月足らずのタイミングで開かれた。米株式相場は過去数十年にわたり強気相場の上限となってきたスピードの壁にぶつかっているものの、相場上昇の余地はあると見る向きは多い。

  ギャムコ・インベスターズの最高経営責任者(CEO)を務めるガベリ氏は、減税や賃金上昇を受けて米国の実質GDPが2018年に3%増加すると予想。米国のインフラ整備に関する新たな法案が向こう数週間以内に発表されるとの見通しも示し、輸送や建設など「特定の業界に強力な刺激策」になるとの見方を示した。

  ダブルライン・キャピタルのガンドラックCEOは、持続的な経済成長というコーエン氏の見方に同調し、「リセッション(景気後退)はどこにも見当たらない」とコメント。S&P 500種株価指数は今年、「加速局面」に入っているようだと述べた。「債券王」と称されることもあるガンドラック氏は今年の米利上げ回数について、連邦公開市場委員会(FOMC)の昨年12月時点の予測より1回少ない2回と予想した。同氏は欧州中央銀行(ECB)とドイツ国債の超低利回りに注目している。

原題:Another Year of Cheer for Investors Ahead: Barron’s Roundtable(抜粋)

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