三菱商:メキシコ湾の油田権益を売却、コロンビア国営企業に-関係者

  • K2油田の権益11.6%をエコペトロルに売却、07年に720億円で取得
  • エネルギー事業での資産入れ替え進める、2月末までに完了見通し

三菱商事は米メキシコ湾に保有する油田権益をコロンビアの国営石油会社に売却する。エネルギー事業における資産入れ替えの一環で、回収した資金で注力する液化天然ガス(LNG)事業の生産量拡大に向けた投資などを進める。事情に詳しい関係者が明らかにした。

  売却するのはルイジアナ州沖「K2油田」の権益11.6%。コロンビアの首都ボゴタを拠点とし同油田の権益9.2%を保有するエコペトロルが取得する。米当局の承認を経た上で、2月中にも売却を完了する見通し。売却額は明らかになっていない。三菱商は2007年に約720億円を投じ、同事業の操業主体(オペレーター)である米アナダルコ・ペトロリアムから権益を取得。子会社を通じて探鉱から開発、生産事業に関わっていた。

  三菱商は16年3月期に原油や銅などの資源価格の大幅な下落により、初の最終赤字に転落。市況変動による損益への影響を避けるため、資源を中心とした事業については全体の投資残高を増やさない方針を打ち出した。製鉄用石炭(原料炭)、銅、LNGに経営資源を集中し、資産の入れ替えを加速することで収益力の強化を進めている。原油価格は持ち直しているが、再び価格が低迷したとしても収益を上げられる体制構築を目指す。

  これまでに、インドネシアの大規模ニッケル開発事業から撤退したほか、オーストラリアの発電用石炭(一般炭)権益の売却などを決めた。今回売却するメキシコ湾の油田権益については、すでに17年4−6月期に180億円の減損損失を計上している。過去最高益を見込む今期(18年3月期)の連結純利益5000億円への影響はない見通し。

  三菱商とエコペトロルの広報担当はコメントを控えた。

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