ドルは111円前半、ECB議事録や米PPI重し-米CPI・小売待ち

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  • ドル111円06銭まで下落後、一時111円35銭まで戻す
  • ドル・円、下がったところでは押し目買い需要も-ノムラ

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=111円台前半でもみ合い。前日のタカ派的な欧州中央銀行(ECB)議事要旨や米生産者物価指数(PPI)低迷を受けてドル売り・円買いが先行した。その後は、今晩発表の米消費者物価指数(CPI)・小売売上高に対する見極めムードが広がり、やや値を戻す展開となった。

  ドル・円は12日午後3時現在、前日比ほぼ横ばいの111円25銭。一時は111円06銭まで下落し、前日の海外時間に付けた昨年11月28日以来の安値(111円04銭)に迫った。その後に111円35銭まで値を戻す場面があったものの、総じて値幅の小さい相場が続いている。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は同時刻現在、0.1%安の1150.85。午前には昨年9月25日以来の低水準となる1149.46を付けた。

  外為オンライン情報サービス室の佐藤正和顧問は、「ECB議事録を受けてドル安・ユーロ高となり、ドル安・円高に効いている。目先は111円割れるかが焦点」と説明。もっとも、「米長期金利の上昇傾向が続けば、ドル・円もいずれ反転すると思う」とも述べた。

  この日の時間外取引で米長期金利は一時1ベーシスポイント(bp)高の2.55%程度まで上昇した。前日終値は2bp低下の2.54%程度だった。

  米国ではこの日に12月のCPI・小売売上高が発表される予定。市場予想はCPIが前月比0.1%上昇、食品・エネルギーを除くコアCPIが同0.2%上昇、小売売上高が同0.5%増。11月はそれぞれ0.4%上昇、0.1%上昇、0.8%増だった。

  ノムラ・インターナショナルの後藤祐二郎シニアFXストラテジスト(ロンドン在勤)は、コアCPIや米国の経済指標について、「弊社エコノミストは0.3%上昇ぐらいの上振れリスクはあり得るとみている。小売売上高も出てくるので、年末商戦を含めてどうだったのかも注目」と指摘。「ドル・円はもちろん統計次第という部分はある」としながらも、「基本的にはまだ110~115円のレンジだと思うので、下がったところでは押し目買い需要も出てくると思う」と述べた。

  11日の海外市場では、ECB議事要旨で早い時期からガイダンスを徐々に変更する可能性が示唆されたほか、12月の米PPIが市場の予想に反して低下したことなどを受けて、ドルはほぼ全面安となった。

米PPIの記事はこちらをご覧下さい。

ECB議事要旨の記事はこちらをご覧下さい。

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.1%高の1ユーロ=1.2043ドル。一時0.3%高の1.2067ドルと5日以来のユーロ高・ドル安水準を付けた。

  外為オンラインの佐藤氏は、「次のECB理事会あたりで、今年のどこかでの債券購入停止へ向けたメッセージが出るのではないか。来年には利上げに向かい米国と同じ道をたどる見通し」と予想。「ドル安・ユーロ高の流れ。1.21ドル台に乗せれば一段の上昇もありそう」と語った。

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