トヨタ:1000馬力HVツインターボのスーパースポーツ-コンセプト

  • WECなどレース活動で得た知見を開発に生かす
  • 究極のパワーと環境性能を両立した次世代のスポーツカー目指す

トヨタ自動車は12日、FIA世界耐久選手権(WEC)などレース活動を生かした、1000馬力ものパワーを発揮するハイブリッド車(HV)のスーパースポーツコンセプトを発表した。

  12日開幕した東京オートサロンで明らかにした。発表資料によると、コンセプトは2.4リッターのV型6気筒直噴ツインターボチャージャー付きエンジンにトヨタのレース向けのHVシステムを搭載、車全体としての出力は1000馬力に達する。

「GRスーパースポーツコンセプト」を披露する友山氏

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  トヨタが昨年設定した新たなスポーツカーブランド「GR」の名称を冠し、国内の代表的なスポーツカーとの比較では日産自「GT-Rニスモ」の600馬力、ホンダ「NSX」の581馬力、トヨタ自身の「レクサスLFA」の560馬力をいずれも大幅に上回る。WECに参戦しているレーシングマシンとほぼ同じ主要パーツで構成され、「究極のパワーと環境性能を両立した次世代のスーパースポーツカーを目指す」としている。

  WECは世界三大レースの一つとされる「ル・マン24時間レース」を含む耐久レースの選手権。車種やドライバーなどによって4つのクラスに区分され、トヨタが参加するクラスではメーカー系のチームはHVでの参加が義務付けられている。そのため、レースでの経験が先端ハイブリッド技術やEVシステムの開発に生かされるとしている。トヨタは17年、FIA世界ラリー選手権(WRC)にも18年ぶりに参戦した。

  トヨタの友山茂樹専務は、同コンセプトについて最先端のIT技術を駆使した安全で環境に優しいコネクティッドカーになる可能性が高いとしたうえで、「コストや安全性があるが市販車に落としていけるか勝負したい」と記者団に話した。

  トヨタは2030年に電動車を550万台以上とし、25年ごろまでにエンジンのみの車種をゼロにすると17年に発表。そのうちHVとプラグイン・ハイブリッド(PHV)は8割を占め、ハイパワー型やスポーツ型など多様なシステムを開発し、商品ラインアップを拡充するとしていた。

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