11月経常収支は1兆3473億円の黒字-貿易黒字が縮小、市場予想下回る

  • 経常収支は前年同月比5.6%減、黒字幅5カ月ぶり縮小
  • 貿易収支は46.8%減の1810億円の黒字-黒字は6カ月連続

モノやサービスを含む海外との総合的な取引を示す経常収支は、11月速報で41カ月連続の黒字となった。市場予想は下回った。財務省が12日発表した。

キーポイント

  • 経常収支は前年同月比5.6%減の1兆3473億円の黒字(ブルームバーグ調査の予想中央値は1兆8361億円の黒字)-黒字幅は5カ月ぶり縮小
  • 輸出から輸入を差し引いた貿易収支は46.8%減の1810億円の黒字(予想は3106億円の黒字)-黒字は6カ月連続





エコノミストの見方

  • 第一生命経済研究所の新家義貴主席エコノミストは11日の電話取材で、好調な世界経済を背景に経常収支は「高水準の数字になる」と予測。輸出が寄与し貿易収支が堅調に推移しているほか、海外資産額の増加や海外子会社の業績回復を受けて、所得収支も増加するとみている。先行きについても「横ばい、もしくは緩やかな増加」が続くと述べた。
  • バークレイズ証券の永井祐一郎エコノミストは同日の電話取材で、経常収支は第一次所得収支も寄与して「今年も2兆円台の高水準が続く」とした上で、「輸出が大きく上振れた場合、リーマン前の過去最高に近づく可能性もゼロではない」と予想した。また、外国人観光客が増加基調にある中、サービス収支が今年中にも黒字転化する可能性も示した。
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