ブラジルの格付け「BB-」に引き下げ、改革遅れが理由-S&P

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  • 格付け見通しは「安定的」(従来は「弱含み」)
  • 年金改革の採決先送りで財政再建の取り組みが前進しないことが背景

格付け会社S&Pグローバル・レーティングは11日、ブラジルのソブリン格付けを従来の「BB」から「BB-」に1段階引き下げた。ブラジル政府が成立を目指す年金改革法案の採決が延期され、財政再建の取り組みが前進しない状況が背景にある。

  「BB-」は投資適格級を3段階下回る。S&Pの発表資料によれば、格付け見通しは「安定的」。S&Pはブラジルの政治的困難を理由に同国の格付け見通しを「ネガティブ(弱含み)」としていた。

  S&Pのアナリスト、リサ・シネラー氏は「テメル政権がさまざまな政策を推進しているものの、構造的な財政悪化や債務水準の上昇を是正するための重要な法制化が予想以上に遅れている」と指摘した。

  S&Pは2015年9月にブラジルを投機的(ジャンク級)格付けに引き下げた後、16年初めにさらに格下げし、ムーディーズ・インベスターズ・サービスとフィッチ・レーティングスもS&Pの動きに追随していた。

原題:Brazil Credit Cut Further Into Junk by S&P After Reform Delay(抜粋)

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