1月11日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドルが3カ月ぶり安値-ECB議事要旨受けユーロは上昇

  11日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが9月以来の安値に下落。米国債利回りの低下を受けて売りが出た。一方で円は6週ぶり高値を付けた。またユーロは主要10通貨の過半数に対して上昇。欧州中央銀行(ECB)が公表した昨年12月の会合の議事要旨が、タカ派寄りの内容だったことが手掛かり。

  ブルームバーグ・ドル・スポット指数は欧州時間には堅調に推移していたが、ECBの議事要旨が公表されると上げを消してほぼ変わらずとなった。その後、12月の米生産者物価指数(PPI)が前月比0.1%低下と市場予想(0.2%上昇)に反してマイナスとなったことに反応し、下げに転じた。午後に入り、米国債利回りが30年債入札の好調を手掛かりに低下すると、ドル指数は一段安の展開となった。

  ニューヨーク時間午後4時36分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.3%安。ユーロは対ドルで0.7%上げて1ユーロ=1.2031ドル。円は対ドルで0.2%上げて1ドル=111円25銭。

  ドルは主要10通貨全てに対して値下がり。新興国通貨の大半に対しても下落した。ユーロはドルに対して2カ月で最大の上げとなり、1.20ドルを上回る水準を維持した。また円は1ドル=111円に向かって上昇し、一時111円04銭と11月28日以来の高値を付けた。

欧州時間の取引

  ユーロは欧州時間、前日からほぼ変わらない水準で狭いレンジでの取引となっていた。その後ECBの議事要旨が公表されると大きく上昇し、米国時間もその堅調を維持した。

  昨年12月13、14両日のECB政策会合の議事要旨では、ECBの将来の行動に関するガイダンスは景気が改善する中で徐々に変化していく見通しで、今年の早い時期に見直される可能性があることが示された。
原題:Dollar Drops to Three-Month Low as Euro Advances on ECB Minutes(抜粋)
Euro Steadies Before ECB Account as U.S. Inflation Next in Focus

◎米国株・国債・商品:S&P500種が反発し高値更新-長期債も上昇

  11日の米株式相場は反発。エネルギー銘柄が大幅上昇する中、主要株価指数の幾つかが過去最高値を更新した。

  • 米国株は反発、S&P500種やナスダック総合が過去最高値更新
  • 米国債は長期債が上昇、30年債入札が好調
  • NY原油は続伸、ブレントは一時70ドルを上回る-需給引き締まりで
  • NY金は続伸、9月以来の高値付近-米CPIに注目

  S&P500種株価指数は年初来の上昇率を3%超に伸ばした。小型株やハイテク株で構成される株価指数も過去最高値を更新。米国債は長期ゾーンを中心に上昇し、30年債はこの日の国債入札好調を受けて利回りが大きく低下した。

  S&P500種は前日比0.7%高の2767.56。ナスダック総合指数は0.8%上げて7211.78。ダウ工業株30種平均は205.60ドル(0.8%)高の25574.73ドル。ニューヨーク時間午後4時50分現在、米10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し2.53%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は続伸。北海ブレント原油は一時3年ぶりにバレル当たり70ドルを上回った。需給の引き締まりや石油輸出国機構(OPEC)の減産を背景に、市場の均衡化が意識された。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は前日比23セント(0.4%)高の1バレル=63.80ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント3月限は6セント上げて69.26ドル。

  ニューヨーク金先物相場は続伸。ドルの下落が背景。米金融政策決定に影響を及ぼし得る12日の米消費者物価指数(CPI)に市場の注目は移っている。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は前日比0.2%高の1オンス=1322.50ドルで終了した。

  米株式相場は前日の下落をもたらした懸念の一部をはねのけ、年初からのリスク選好ラリーを再開。朝方発表された12月の米生産者物価指数(PPI)は前月比で低下し、物価上昇が加速するとの懸念を抑えた。12日には、注目度が高い12月CPIの発表が控えている。12日にはJPモルガン・チェースなどを皮切りに米企業の決算シーズンが幕を開けるが、投資家は税改革が18年業績に与える影響についての見解が出るのを待っている。

  米国債は午前、欧州中央銀行(ECB)の政策委員会議事要旨公表を受けて下落したドイツ国債先物に連れる格好で軟調に推移した。12月の米PPIは予想外のマイナスとなったものの、米国債相場を押し上げるには至らなかった。
原題:Stocks Rise to Records as Dollar, Bond Yields Fall: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Bull Flatten as Stellar 30-Year Sale Lifts Long-End(抜粋)
Brent Peeks Above $70 as Supplies Seen Tighter, Demand Stronger(抜粋)
PRECIOUS: Gold Near Sept. High as Traders Eye CPI for Fed Clues(抜粋)

◎欧州株:ストックス600指数が続落、不動産株売られる

  11日の欧州株式相場は指標のストックス600指数が続落。鉱業株が上昇したが、不動産株が売られた。

  ストックス600指数は前日比0.3%安の397.25で終了。業種別の不動産株は1.6%安、鉱業株は0.6%高。銀行株は0.3%高で8営業日続伸。

  独DAXは0.6%安、仏CAC40は0.3%安。英FTSE100は0.2%上昇。

  個別ではシュタインホフ・インターナショナル・ホールディングスが12%安、マークス・アンド・スペンサー(M&S)は7%安。
原題:Europe Stocks Slide as Property Firms’ Drop Offset Miners’Gains(抜粋)

◎欧州債:ドイツ債先物が下落、ECB議事要旨に反応

  11日の欧州債市場ではドイツ国債先物が売られ、58ティック下落した。ECBはこの日公表した政策委員会議事要旨で、今年の早い時期からフォワードガイダンスを徐々に変更する可能性を示唆。市場が見込んでいたよりもタカ派的な内容で、数カ月以内にガイダンスが変更されるとの観測が浮上した。

  ECBはインフレ率が目標水準に向けて完全に持続可能な状態になる前に金融政策の正常化を開始しなくてはならない可能性があり、量的緩和終了を前に短期債は価格変動が増す恐れがある。

  中国当局者が米国債購入削減を勧告したとの報道に中国国家外為管理局(SAFE)が反論し、米国債が反発したことから朝方のドイツ債は堅調だった。
原題:Bunds Get Dumped on ECB Minutes; End-of-Day Curves,Spreads(抜粋)

(外為、米国株・国債・商品を更新します.)
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