カナダが米国をWTOに提訴、USTR代表は「事実無根」と反発

  • 米国はカナダの直近の行動を「後先を考えない攻撃だ」と批判
  • NAFTA交渉再開を23日に控えて両国の対立はエスカレート

カナダのトルドー政権は10日、米国による相殺関税や反ダンピング(不当廉売)関税の適用の在り方を巡って世界貿易機関(WTO)に提訴したことを明らかにした。北米自由貿易協定(NAFTA)交渉の再開を今月23日に控えたタイミングでカナダがトランプ政権と対立をエスカレートさせた形で、米国側は「広範で後先を考えない攻撃だ」と批判した。

  申し立てはワシントンでNAFTA再交渉のミニラウンドから数日後の昨年12月20日に行われた。

  米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表はWTO提訴を激しく批判。「カナダの主張は事実無根であり、カナダが相互に有益な貿易にコミットしているとの米国の信頼を低めるだけだろう」とのコメントを発表した。

  両国の貿易摩擦は既に、ボーイングやボンバルディアといった航空機メーカーや材木メーカー、自動車メーカーに及んでおり、これらの業界がサプライチェーンで頼りにするNAFTAの先行きは不透明な状況にある。

原題:Trump’s Trade Chief Lashes Out After Canada Broadens WTO Fight(抜粋)

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