きょうの国内市況(1月11日):株式、債券、為替市場

国内市況の過去の記事はこちらです。指標はここをクリックして下さい。

●日本株は下落、円高やコストアップ警戒-輸出や食料品、コロプラ安い

(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)

  東京株式相場は下落。中国の米国債購入の停止観測を受けた為替のドル安・円高進行が嫌気された。海外原油市況の続伸や内需企業の決算で、原材料高などコストアップへの懸念が広がった点もマイナス。輸送用機器など輸出株、食料品や小売、医薬品株など内需セクターが安い。

  TOPIXの終値は前日比4.02ポイント(0.2%)安の1888.09と5営業日ぶりに反落し、日経平均株価は77円77銭(0.3%)安の2万3710円43銭と続落。

  りそな銀行アセットマネジメント部の下出衛チーフストラテジストは、「為替の円高を材料に、これまで速過ぎた株価上昇のスピード調整から下落した。高値圏で『高所恐怖症』の状態にあり、ちょっとした話しでも動く材料になる」との見方を示した。

  東証1部33業種は食料品、医薬品、水産・農林、金属製品、精密機器、輸送用機器、化学、小売、ゴム製品など17業種が下落。上昇は鉱業、パルプ・紙、海運、サービス、石油・石炭製品、卸売、非鉄金属、銀行など16業種。鉱業や石油は、海外原油高がプラスに働いた。

  売買代金上位では、任天堂による訴訟提起とクレディ・スイス証券の投資判断引き下げが重なったコロプラが急落。SUMCOやセブン&アイ・ホールディングス、キリンホールディングスも安い。半面、大和証券が投資判断を「買い」に上げたオリエンタルランドのほか、国際石油開発帝石、宅急便単価の上昇継続を確認したヤマトホールディングスは高い。

  東証1部の売買高は15億8283万株、売買代金は2兆8021億円。値上がり銘柄数は976、値下がり986。

●債券は反発、日銀オペ据え置きで買い安心感-米金利低下も下支え

(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)

  債券相場は反発。日本銀行がこの日実施した中長期ゾーン対象の国債買い入れオペで金額が据え置かれたことに加えて、残存期間5年超10年以下のオペ結果がしっかりとした内容だったことから買い安心感が広がった。

  長期国債先物市場で中心限月3月物は前日比7銭高の150円42銭で取引を開始。午後には一時150円53銭まで上昇。日銀オペの結果や、中国が米国債投資に消極的との報道を否定したことから米長期金利が低下したことが買いにつながったとの指摘が聞かれた。結局、13銭高の150円48銭で引けた。

  しんきん証券営業企画部の高井行夫副部長は、「9日の超長期債オペ減額は不測のタイミングでショック的な反応が起こったが、現時点でカーブを調整する話ではないというのが大方の見方だ」と指摘。「矢継ぎ早に減額となればかなり強いメッセージになるが、きょうのオペは想定通り据え置かれて市場は落ち着いている。オペ結果もしっかりしており、昨年末からの需給環境の引き締まりに変化はない」と言う。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の349回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)低い0.075%で寄り付き、午後には一時0.065%まで買われた。その後は0.07%で推移した。

  日銀はこの日午前の金融調節で、残存期間1年超5年以下と5年超10年以下の買い入れオペを通知。買い入れ額は1ー3年が2500億円、3-5年が3000億円、5-10年が4100億円とそれぞれ前回から据え置かれた。結果は5ー10年の応札倍率が3.49倍と前回から若干低下し、落札金利は実勢より低めだった。

●ドル・円が反発、中国の米債投資削減否定を受け買い戻し-111円台後半

(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)

  東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=111円台後半に反発。日本銀行による9日の超長期国債買い入れ減額をきっかけとしたドル売り・円買いの動きが一服したほか、中国当局が米国債投資削減に関する報道を否定したことも支えとなっている。

  ドル・円相場は午後4時10分現在、前日比0.3%高の111円82銭。朝方に付けた111円32銭から午前中に111円台後半へ上昇し、午後に入り同報道を巡る中国当局の見解が伝えられると、111円84銭までドル高・円安に振れた。前日の海外時間には一時111円27銭と、昨年11月28日以来の水準まで下落していた。

  野村証券外国為替部の高松弘一エグゼクティブ・ディレクターは、中国の米国債投資削減の否定を受けた反応について、前日の報道直後に米国債売り・ドル売りとなっていたことから「その逆の反応になった」と説明した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE