米財務省:国債市場への衝撃対応試される-中国の投資方針巡る報道で

  • 債券市場の混乱に対処する国内金融担当財務次官ポストは空席のまま
  • ムニューシン長官がまだ訪中していないことにも疑問を投げ掛けた形

中国当局が米国債の購入ペースを緩やかにする可能性を示唆したと報じられたことで、ムニューシン米財務長官率いる財務省チームは、米国債市場が衝撃に見舞われた場合の即応体制について思いがけず試されることになった。

  中国当局者が米国債の購入を減らすか、あるいは停止するよう勧告したとのブルームバーグ・ニュースの報道を受け、米10年債利回りは一時10カ月ぶりの高水準を付けた。今回の出来事からは、ムニューシン氏が財務長官に就任する前から国内金融担当の財務次官ポストが空席のままとなっている人員体制の不備が浮き彫りとなった。国内金融局は、中国の政策が大幅に変更された場合などに生じる債券市場の混乱に対応する部署だ。

  また、海外で米国債保有トップの中国へのムニューシン長官の関与の在り方にも疑問を投げ掛ける形となった。同長官は欧州で開催された20カ国・地域(G20)会合の際やワシントンの国際金融会議などで中国の肖捷財政相と会談しているものの、まだ訪中はしていない。直近3人の前任者は就任後間もなく中国を訪れていた。

  国際担当の財務次官を務めた国際金融協会(IIF)のティム・アダムズ専務理事は、米財務省は「中国と協調する方法を探ろうとしている」と指摘。昨年7月のワシントンでの会合後に米中経済対話が滞って以来、「両国は新たな方式をまだ見いだしていないようだ」と説明した。

原題:Mnuchin’s Treasury Is Tested by China’s Bond Policy Signals(抜粋)

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