富豪バンカーがファミリーオフィス計画-仮想通貨には投資しない

  • インドのウダイ・コタック氏はバンカーとしてはアジアで最も富裕
  • 銀行と直接競争する投資は避けるとスブラマニアン氏

インドのムンバイに本店を置くコタック・マヒンドラ銀行のマネジングディレクターで富豪のウダイ・コタック氏は、世界のプライベートエクイティー(PE、未公開株)や株式、不動産に投資するファミリーオフィスを開設する。

  このファミリーオフィスを運営するベンカット・スブラマニアン氏は先週、ムンバイでのインタビューで、「債券と仮想通貨以外の資産クラスに投資する」と明らかにし、 「銀行と直接競争することになるような投資機会も避ける」と述べた。

ウダイ・コタック氏

撮影:Udit Kulshrestha / Bloomberg

  スブラマニアン氏は数字を示さなかったが、ブルームバーグ・ミリオネア指数によれば、コタック氏が保有する現金および投資可能資産は約12億ドル(約1340億円)。規制要件を満たすためにコタック銀の持ち分を売却した資金がほとんどだ。

  コタック氏はインド8番目の富豪で、バンカーとしてはアジアで最も富裕だ。

  スブラマニアン氏は現在、コタック氏とコタック銀を唯一の投資家とするロングショート戦略ファンド、インフィナ・ファイナンスの最高経営責任者(CEO)で、コタック家と協力してファミリーオフィスの運用チームを作り上げようとしている。

  債券に投資すればファミリーオフィスがコタック銀と直接競争することになるし、仮想通貨のビットコインを購入するのはリスクがあるだろうとスブラマニアン氏は説明。「仮想通貨というコンセプトには魅力がある」が、ファミリーオフィスとしては投資はしないと語った。いかなる政府もその価値に影響を与えることができないことに加え、規制当局による取り締まりの可能性や新しい仮想通貨の誕生が、仮想通貨の価格に対するリスクだと指摘した。

原題:Richest Asian Banker Plans a Family Office But Spurns Crypto (1)(抜粋)

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