Fリテイリ:9-11月期営業益29%増-海外ユニクロ事業など貢献

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  • ユニクロ事業では国内を上回る海外売上高、中国や韓国などで好調
  • 赤字が続いていた米国のユニクロ事業も黒字化

衣料品ブランド「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは11日、2017年9ー11月期の営業利益が前年同期比29%増の1139億円だったと発表した。アナリスト4人の同期の営業利益予想平均987億円を15%上回った。海外ユニクロ事業の大幅増益などが貢献した。

  海外ユニクロ事業では事業拡大が奏功し、売上高2582億円と初めて国内ユニクロ事業を上回った。中国や韓国で寒い秋冬シーズンとなったことや、赤字が継続していた米国事業が黒字化したことなどが寄与し同事業の営業利益は55%増加した。国内ユニクロ事業でも営業利益は19%増。ヒートテックやダウンなどの秋冬商品の需要が強く、11月の売り上げは過去最高を更新。その他全ての事業で増収増益となった。

  同社は10月の決算発表時に、海外ユニクロ事業の売上高は今期(18年8月期)に初めて国内事業を上回るとの見通しを示していた。天候に恵まれ海外でも秋冬用衣料の売り上げが好調だったことが早期の目標達成につながった。都内で会見した岡﨑健CFOは「海外が成長をドライブするというのはずっと掲げてきた目標」と述べた上で「あくまで通過点だが、やっと目標が達成できた」と評価した。

  米証券会社ジェフリーズのアナリスト、マイク・アレン氏(東京在勤)は、決算発表前の取材に「現在はすべてがうまく回っている状態。しかし、売り上げはすでにピークに達したと思っている」と話した。「今後数カ月は良い状態が続くだろうが、冬の終わりとともに馬車がかぼちゃに戻ってしまうようにすべてが通常の状態に戻る時が来る」と予想している。

  ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、トーマス・ジャストルザブ氏(香港在勤)は「今回の好決算によりジーユーの海外展開が加速される可能性がある」と指摘。海外ユニクロ事業での成功は、ジーユーを本格展開するという同社の計画に対する「自信を与えるだろう」と話した。

  同期の純利益は13%増の785億円。アナリスト予想平均の633億円を24%上回った。今期の営業利益や純利益の見通しは従来予想の水準に据え置いた。

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