ウォール街の17年決算、注目点はここ-12日のJPモルガン皮切りに

A Wall Street sign is displayed outside the New York Stock Exchange (NYSE) in New York, U.S.

Photographer: Michael Nagle

米銀の決算発表が始まる。今回は、純利益はあまり問題にならない。それより注目すべきは、米税制改革、欧州の新規則、米金融政策の行方だ。

  JPモルガン・チェースとウェルズ・ファーゴが先陣を切って12日に決算を発表する。注目点は以下の通り。

税制改革

  各行の2018年以降の実効税率に関する幹部の発言に、アナリストは注目するだろう。税率低下は増益につながり、増配の可能性も生ずるからだ。RBCキャピタル・マーケッツのジェラード・キャシディ氏は銀行が減税による恩恵を理由に増配の許可を当局に求めると予想している。ただ、価格競争やテクノロジー投資、人件費によって減税の恩恵がどの程度相殺されるかをアナリストは知りたがるだろう。

All Upside

Lowering U.S. corporate tax rate to 21% could boost 2018 per-share earnings

Source: Company filings and Morgan Stanley and Goldman Sachs Research

融資の伸び

  2017年10-12月(第4四半期)の融資の伸びは2.7%と前四半期の3%から鈍化する見込み。18年には、税制改革の行方を見極めようとしてこれまで借り入れを控えていた企業がこれを増やす可能性があり、規制緩和も追い風になる公算がある。

Turning Point?

Commercial and industrial loan growth may rise in 2018

Source: Company filings and Morgan Stanley Research

トレーディング

  全資産クラスを通じたボラティリティーの低さから、2017年の顧客のトレーディング活動は低調だった。JPモルガン・チェースとバンク・オブ・アメリカ(BofA)の幹部によればこの傾向は10-12月(第4四半期)も顕著だった。アナリストが注目するのは、金利上昇と中央銀行間の政策乖離(かいり)によるボラティリティーの高まりで2018年の債券トレーディングが改善するという楽観論が聞かれるかどうかだ。欧州の包括的新規則である第2次金融商品市場指令(MiFID2)がリサーチとトレーディングからの収入に与える影響も焦点だ。

金利

  金利上昇は利ざやを拡大させ、銀行にとっては追い風だ。アナリストは純金利マージン(NIM)についての経営陣のガイダンスに耳を傾けるだろう。預金獲得競争がどう影響するかも注目される。

原題:Here’s What to Watch When Wall Street Banks Report 2017 Results(抜粋)

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