1月10日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドルが下げ縮小-米のNAFTA離脱懸念で加ドル急落

  10日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが午後に入り下げを縮める展開。米国が北米自由貿易協定(NAFTA)から離脱する可能性が高まっていると、カナダ政府当局者が述べたとの一部報道を手掛かりにカナダ・ドルとメキシコ・ペソは急落した。

  ブルームバーグ・ドル・スポット指数は一時0.6%低下と、1カ月で最大の下げを記録したが、その後下げを縮めた。ドルは主要10通貨のうちカナダ・ドルとポンドを除く全てに対して値下がり。カナダ政府当局者2人は、トランプ米大統領がNAFTA離脱に向け6カ月前の事前通知をする可能性が高まりつつあると述べた。両当局者は匿名を条件に語った。

  ニューヨーク時間午後4時35分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.2%低下。ユーロはドルに対し0.1%高の1ユーロ=1.1953ドル。ドルは対円で1.1%安の1ドル=111円43銭。

  カナダ・ドルは0.6%安の1米ドル=1.2540カナダ・ドル。

  カナダ・ドルとペソは一時急落したものの、その後ホワイトハウス当局者がトランプ大統領のNAFTAへの姿勢に変わりはないと説明したことを受けて下げをやや縮めた。

欧州時間の取引

  この日は、中国の当局者が米国債投資に消極的な姿勢を示しているとの一部報道を受け、ドルは欧州時間に大きく下げていた。

  事情に詳しい関係者が述べたところによると、中国の外貨準備を見直す当局者らは米国債の購入を減らすか停止することを勧告した。
原題:Dollar Nearly Erases Losses Amid Concern U.S. Will Leave Nafta(抜粋)

◎米国株・国債・商品:主要株価指数が反落、国債は下げを埋める

  10日の米株式市場では主要株価指数が反落。金利上昇が続くとの観測で、公益事業や不動産銘柄の下げが目立った。

  • 米国株は反落、S&P500種は過去最高値から下げ今年初のマイナス
  • 米国債はほぼ横ばい、10年債入札の需要は旺盛
  • NY原油は続伸、米在庫が8週連続減少
  • NY金は反発、9月以来の高値-中国の米国債購入巡る懸念でドル下落

  
  S&P500種は前日比0.1%安の2748.23。ナスダック総合指数は0.1%下げて7153.57。ダウ工業株30種平均は16.67ドル(0.1%)安の25369.13ドル。ニューヨーク時間午後4時35分現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)未満上昇し2.56%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は続伸。約3年ぶりに終値でバレル当たり63ドルを上回った。米原油在庫が8週連続で減少したことが、米エネルギー情報局(EIA)の統計で明らかになった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は前日比61セント(1%)高の1バレル=63.57ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント3月限は38セント上げて69.20ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反発。昨年9月半ば以来の高値となった。中国当局者が米国債購入の減額あるいは停止を勧告したとの報道を受けたドル安が手掛かり。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は前日比0.4%高の1オンス=1319.30ドル。中心限月としては9月15日以来の高値。

  S&P500種株価指数は7営業日ぶりに下げ、今年初の下落となった。半導体銘柄が下落した一方で、銀行株は金利上昇期待を受けて値上がりした。

  米国債はほぼ横ばい。10年債入札が堅調となったこと、また米国が北米自由貿易協定(NAFTA)を離脱する確率が高まりつつあるとのカナダ当局者の見解が伝わったことを受けて、10年債は下げを埋めた。だがその後また小幅安となるなど、不安定な相場展開だった。
原題:U.S. Stocks Fall From Records, Treasuries Flat: Markets Wrap(抜粋)
U.S. Stocks Fall From Records, Treasuries Flat: Markets Wrap(抜粋)
Crude Advances to Highest Since 2014 as World’s Surplus Shrivels(抜粋)
PRECIOUS: Gold Climbs to 3-Month High as China View Hits Dollar(抜粋)

◎欧州株:6日ぶり反落、中国の米国債購入停止巡る懸念で売り広がる

  10日の欧州株式相場は指標のストックス600指数が6営業日ぶりに反落した。中国当局者が米国債の購入を減らすか停止することを勧告したとの報道があった後、売りが広がった。

  ストックス600指数は前日比0.4%安の398.60で終了。金利に敏感な業種の下げが大きく、不動産と通信はそれぞれ1.8%前後下落。公益は1.3%安。

  独DAXは0.8%安、仏CAC40は0.4%安。英FTSE100は0.2%上昇。

  個別では、コメルツ銀行が5.1%高、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)とインテーザ・サンパオロがともに4.6%高となった一方、テレ2は7.5%安、ヴェオリア・エンバイロメントは4.5%安。
原題:Europe Stocks Fall on Concern China May Halt TreasuryPurchases(抜粋)

◎欧州債:ドイツ債入札は札割れ、中国の米国債購入巡る報道を材料視

  10日の欧州債市場では、ドイツ国債先物が小幅に下落した。中国当
局者が米国債購入の減額や停止を勧告したとの記事のほか、ドイツ10年債入札やイタリア20年債、ポルトガル10年債などの入札が材料視された。

  中国が米国債の購入を削減すればユーロ圏国債に一定の資金が流入し、スワップスプレッド拡大が示唆される。

  ドイツ10年債入札は札割れとなった。

  イタリアは20年債を90億ユーロ発行、ポルトガルは10年債を40億ユーロ発行。
原題:Bunds in Tight Range Amid Supply; End-of-Day Curves,Spreads(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE