コンテンツにスキップする

ロンドン金融機関に有利な通商協定、EUが拒めば金融危機も-英閣僚

  • デービス離脱担当相、ハモンド財務相がドイツ紙に寄稿
  • 英国の銀行が完全な市場アクセス保持する可能性ない-バルニエ氏

ロンドンの金融機関が欧州連合(EU)単一市場内での営業を続けられるような通商合意をEUが拒めば、新たな世界金融危機の引き金を引く恐れがあると、英国の重要閣僚2人が警告した。金融業界は英国のEU離脱を巡る交渉の焦点となっている。

U.K. Cabinet Ministers Attend Weekly Meeting

ハモンド財務相

フォトグラファー:Simon Dawson / Bloomberg

  ハモンド財務相とデービス離脱担当相はドイツ紙フランクフルター・アルゲマイネに共同寄稿した記事で、モノと金融サービスの両方をカバーする広範な通商協定の一環として、離脱後に英国とEUの規制当局が緊密に協力することを望むと表明した。

  これによって双方が2008年のような「壊滅的な」危機の「再来を確実に阻止することができる」とし、「欧州の銀行セクターを細分化させるのではなく、協力を可能にするような合意を得ることで」金融安定を守るべきだと論じた。

U.K. Cabinet Ministers Attend Weekly Meeting

デービス離脱担当相

フォトグラファー:Simon Dawson / Bloomberg

  英国はEUが現在想定しているものより野心的な通商協定を目指し働き掛けている。両閣僚は10日、ドイツで複数の業界団体と会い英国の立場を訴える。EUと英国の正式な通商協議は3月に始まる。現在は双方がそれぞれの要望を取りまとめている段階。

  EU欧州委員会の首席交渉官であるミシェル・バルニエ氏は9日、銀行業を巡る強硬な姿勢をあらためて示し、英国の金融セクターが規制についての「同等性評価」を享受できる可能性はゼロだとくぎを刺した。英国の規制がEUと「同等」と認められれば、英国の金融機関はEU内で比較的自由な営業を続けられる。

原題:EU Risks Financial Crisis If It Blocks Brexit Deal, U.K. Warns(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE