円が全面高、日銀オペ減額余波で-対ドルで1週間ぶり高値

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  • ドル・円は一時112円08銭、ユーロ・円は昨年12月以来の134円台割れ
  • ポジション調整一巡後はドル・円は再びレンジに-三菱モルガン

東京外国為替市場では円が全面高。前日の日本銀行による国債買い入れオペ減額をきっかけにした円高の流れが継続し、ドル・円は約1週間ぶりの円高値を付けた。

  10日午後3時54分現在のドル・円は前日比0.5%安の1ドル=112円12銭。朝方に112円79銭まで強含んだ後、徐々に円買いが強まり、一時112円08銭と2日以来の水準までドル安・円高が進んだ。ユーロ・円相場は1ユーロ=134円台を割り込み、一時133円65銭と昨年12月20日以来の円高値を付けた。

  三菱UFJモルガン・スタンレー証券の植野大作チーフ為替ストラテジストは、日銀のオペ減額はやや唐突なタイミングだったため、「たまっていた円ショートの解消に利用された感じだ」と説明。もっとも、黒田総裁の真意が反映された動きとは思えず、ポジション調整が一巡した後はドル・円は再び「底堅いが上値も重い」というレンジ相場が続くだろうと話した。

  前日の海外市場では日銀の超長期ゾーンの国債買い入れオペ減額を受けて日本国債が売られた影響で、米長期金利が急上昇した。10日の国内債券相場も下落。10年債入札は順調だったにもかかわらず、長期金利は0.08%と昨年10月以来の水準まで上昇した。米10年債利回りは時間外取引で2ベーシスポイント(bp)上昇の2.57%程度となっている。

  外為どっとコム総研の神田卓也取締役調査部長は、「米長期金利は本来ならドル高要因だが、その原因が日銀にあるということでドル高以上に円高が進むという構図になってしまった」と説明。東京市場も昨日の流れを「引きずっている感じはする」とした上で、目先は112円付近まで円高が進む可能性も十分あると話した。

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