ポールソン氏の合併裁定取引ファンドの成績、4年連続マイナス

  • パフォーマンスは16年がマイナス49%、17年はマイナス35%-関係者
  • ポールソンの運用額は約90億ドルに減少-11年ピーク時は380億ドル

資産家でヘッジファンド運用者のジョン・ポールソン氏は、合併アービトラージ戦略ファンドの過去4年のパフォーマンスがマイナス約70%となり、投資家資金の流出に悩まされている。

  事情に詳しい関係者によると、借入金を使って取引額を膨らませる「ポールソン・パートナーズ・エンハンスド」ファンドのパフォーマンスは2016年がマイナス約49%、昨年はマイナス35%だった。これにより企業合併に絡む銘柄の裁定取引で利益を狙う戦略の同ファンドは4年連続でマイナスとなる。

ジョン・ポールソン氏

写真:ジン・リー/ブルームバーグ

  10年前の米住宅市場の崩壊に賭けて名をはせたポールソン氏にとって、このパフォーマンスは新たな敗北となる。そうした利益をもたらす賭けの成功は続かず、同氏が率いる投資会社ポールソンは昨年、ファンド1本を閉鎖、金および米国の銀行・医薬品株の取引は裏目に出た。

  投資家は忍耐を失っている。同社の運用資産はピークだった11年の380億ドル(現在のレートで約4兆2670億円)から急減。当時はその約半分が顧客資金だったが、現在の運用額は約90億ドルで、およそ8割をポールソン氏の自己資金が占めている。

  ニューヨークを本拠とするポールソンの広報担当者はコメントを控えた。
         

ブルームバーグのパーマー記者、ポールソンのファンドについて報告

(出所:ブルームバーグ)

     
原題:Paulson’s Merger Hedge Fund Crashes With 70% Loss in Four Years(抜粋)

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