「ズマ」違いで南ア通貨が乱高下、衛星と大統領を混同-辞任の誤報も

  • 通貨ランドは1%余り急騰後、10分足らずで値を戻した
  • 大統領辞任の誤報がきっかけ、衛星と大統領の名前混同も影響か

外国為替市場で臆測が高まる中で、南アフリカ共和国の大統領と同じ名前の人工衛星が行方不明になると何が起きるだろうか。

  南アの通貨ランドは9日、混乱の中で1%余り急伸し、10分足らずで値を戻した。急騰のきっかけは、ニューヨーク時間同日午前6時(日本時間午後8時)前に入ってきたズマ大統領が突然辞任したとの誤報で、同大統領をあまり好感しない投資家らは与党アフリカ民族会議(ANC)のラマポーザ議長率いる新政権発足を期待した。

  だが、事実は違った。四面楚歌状態のズマ大統領は10日にも、退陣を求める党内の圧力に直面する。これは、辞任とは大違いだ。

  GAM・UKのファンドマネジャー、ポール・マクナマラ氏は「新興国の多くと同様、南アフリカは特にこうした状況に陥りがちだ。政治が先進国に比べてかなり変則的なため、ニュースの見出しリスクが起きやすい」と指摘した。

  ニュースを読むアルゴリズム取引のトレーダーは、ズマが行方不明と指摘した米議会関係者の情報が伝わってさらに混乱した可能性がある。ズマは大統領のことではなく、イーロン・マスク氏率いるスペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(スペースX)が打ち上げに失敗したとみられる軍事衛星のコードネームだったためだ。
  

原題:How Fake News and Elon Musk Sent South Africa’s Currency Haywire(抜粋)

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