中国人民銀、市場との関係修復に動く-元の中心レート設定方法見直し

  • 中心レート設定で昨年導入した要素の影響調整するよう銀行に通達
  • 人民銀は18年に綱渡り強いられる-IHSマークイット

堅調さを増した人民元と市場の落ち着きを背景に、中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁が掲げてきた長期的改革の一部を再び軌道に乗せる好機が生まれている。

  人民元取引の自由度を高めるために中国が進めている2歩前進、1歩後退とも言える動きは9日にも見られた。人民銀は元の中心レートを設定する上で昨年導入した特別要素の影響を調整するよう一部銀行に求めた。ブルームバーグが報じたもので、中心レート設定に市場の力を発揮させるための障害が取り除かれることになる。

  周総裁の下、人民銀は短期金融市場での日々の公開市場操作(オペ)の透明性を高めるための取り組みも進めてきた。しかし、人民銀が商業銀行の貸し出し限度額管理を撤廃して20年がたっても、先進国では当然と見なされる市場に基づくシステムへの移行は道半ばだ。周総裁については近く退任するとの観測が広がっており、後任がその任務を成し遂げる必要がある。

  IHSマークイットのアジア太平洋担当チーフエコノミスト、ラジブ・ビスワス氏(シンガポール在勤)は「中国経済は『熱過ぎず冷め過ぎてもいない』ゴルディロックス状態で2018年を迎えた。人民銀が重要な改革を推進するには良い機会だ」と指摘。その上で、「人民銀は今年1年を通じて綱渡りを強いられるだろう。中国の経済成長率を6.5%前後にするために十分な流動性を供給し、与信を伸ばさなければならない」と述べた。

原題:China’s Yuan Tweak Shows PBOC Rethinking Relations With Markets(抜粋)

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