ソニーは買い手でありたい、メディアの合従連衡進む中

更新日時
  • 平井社長がブルームバーグテレビジョンのインタビューで発言
  • 21世紀フォックスと同社の映画・TV資産の取得で協議していた

ソニーの平井一夫社長

Photographer: Patrick T. Fallon
Photographer: Patrick T. Fallon

ソニーの平井一夫社長は9日、ブルームバーグのインタビューで、映画やテレビなどエンターテインメント業界の合従連衡の動きが加速する中で、同社は売り手ではなく買い手として行動する意向を示した。

  平井社長はラスベガスの家電見本市「CES」でブルームバーグテレビジョンのインタビューに応じ、ソニーが最近、21世紀フォックスと同社の映画・テレビ資産の取得で協議したことを明らかにした。同資産の取得争いでは結局、米ウォルト・ディズニーに敗れたものの、ソニーとしては、常に「かじを取る側に立ち、長年にわたって築き上げた資産の支配権を手放さざるを得ない状況にならない」ようにしたいと考えていると、同社長は述べた。

  平井社長は、先週末の全米興行収入で「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」を抜いて1位となったソニーの「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」に言及。劇場用映画が引き続きソニーの最優先課題だとした上で、「業界の成長の波に乗り遅れない」ようテレビ作品も拡充したいと述べた。ソニーは昨年のボックスオフィスランキング5位。北米興行収入は10億9000万ドル(約1230億円)だった。

  平井社長は「われわれは何よりもまず、強力な新作映画をそろえる必要がある」とした上で、「この分野で復活しつつあると思う」と述べた。

  ソニーのエンターテインメント部門については、同社の主要株主だったヘッジファンド運営会社サード・ポイントを率いる資産家ダニエル・ローブ氏が2013年、一部売却を求めたが失敗に終わっている。

ソニーの平井和夫氏が自身の構想を語る

(出所:Bloomberg)

  平井氏は11日から日本で発売するAI(人工知能)搭載の犬型ロボット「aibo(アイボ)」について、アイボに組み込んだAIやロボティクスの技術は、別のロボットとして「単なるエンターテインメントにとどまらず、輸送、教育、ヘルスケアなど異なる多くの分野に活用できる」と述べた。

  ソニーは初代アイボを1999年に発売したが、2006年に構造改革の一環で生産を終了。平井社長が16年に業績回復を受けてロボット事業を復活させ、新型アイボの開発を指示した。アイボは情報を蓄積して「飼い主」とのコミュニケーションを醸成できるなどの機能を持つ。1体19万8000円(本体、税抜き)。

原題:Sony’s Hirai Wants to Be Buyer in Media Consolidation Wave(抜粋)

(第6、7段落に新型アイボについて追加しました.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE