【米国株・国債・商品】S&P500最高値、10年債利回り2.5%超え

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  • 米国債は長期債中心に下落、国内外での供給増加を警戒
  • 企業決算、今週の市場で最大の焦点となる見通し

9日の米株式相場は上昇。決算シーズンの幕開けを控え、S&P500種株価指数は連日の過去最高値更新となった。一方、米国債は長期債中心に売られ、10年債利回りは9カ月ぶりに2.50%を上回った。

  • 米国株はS&P500種が6日続伸、決算シーズンの幕開け控え
  • 米国債は長期債が大幅下落、10年債利回りは2.50%を上回る
  • NY原油は大幅続伸、2014年以来の高水準-供給ひっ迫観測で
  • NY金は続落、ドルや株の上昇で需要減退

  S&P500種が年初からの連騰を続けたほか、前日下落していたダウ工業株30種平均も反発して過去最高値を更新。ナスダック総合指数は朝方下げる場面もあったが、上昇に転じ午後もプラス圏を保った。国債市場では10年債利回りが2.55%まで急上昇。日本銀行が超長期ゾーンの買い入れオペを減額したこと、またジャナス・ヘンダーソン・グループの運用者ビル・グロース氏が債券の弱気相場入りを宣言したことが響いた。

  S&P500種は前日比0.1%高の2751.29。ナスダック総合は0.1%上げて7163.58。ダウ平均は102.80ドル(0.4%)高の25385.80ドル。ニューヨーク時間午後4時30分現在、米10年債利回りは7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.55%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は大幅続伸。2014年12月以来の高値を付けた。世界的に供給がひっ迫しつつあるとの見方を背景に買いが膨らんだ。10日発表の米在庫は8週連続の減少が予想されている。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は前日比1.23ドル(2%)高の1バレル=62.96ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント3月限は1.04ドル上げて68.82ドル。

  ニューヨーク金先物相場は続落。ドル高や株式相場の最高値更新、利回り上昇を受けて金の需要が減退した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は前日比0.5%下げて1オンス=1313.70ドル。

  中央銀行が金融刺激策の縮小に動いているにもかかわらず、世界同時の景気拡大が幅広く企業業績を押し上げるとの信頼が高まっており、高リスク資産市場は年明けから快進撃を続けている。高値圏で推移している株式の新たな買い材料を探す投資家は、今週発表されるJPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴなどの企業決算に注目している。

  米国債はアジア・欧州時間からの下げを米国時間に拡大し、利回り曲線がベアスティープ化した。世界的な債券安の背景には、欧州やアジア、米国での国債発行といった供給増に対する警戒がある。米財務省がこの日実施した3年債入札の結果は堅調。最高落札利回りは2.080%、応札倍率は3.13倍だった。

原題:U.S. Stocks Pad Records as Yields Hit 9-Month High: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Slide, Led by Long-End as Global Supply Influx Begins(抜粋)
Oil Touches 3-Year High as Supplies Tighten Around the World(抜粋)
PRECIOUS: Gold Declines Amid Strength of Dollar, Rising Equities(抜粋)

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