1月9日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドルと円が値上がり、国債利回り急伸で-ユーロ下落

  9日のニューヨーク外国為替市場ではドルが続伸。米国債市場で10年債利回りが3月以来の高水準に上昇したことを受けて買いが入った。市場では、中国人民銀行(中央銀行)と日本銀行による予想外の措置を消化する動きが広がった。

  ブルームバーグ・ドル・スポット指数はこの2日間で最大0.6%上昇。2日間の上昇率としては1カ月で最大。米国債相場は国債入札や投資適格債の発行を控えて下落。この下落を受けて、ジャナス・ヘンダーソン・グループの運用者ビル・グロース氏は「債券の弱気相場は今日確認された」と指摘した。ユーロは対ドルで3営業日続落と、12月第1週以来最長の連続安。

  ニューヨーク時間午後4時35分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.2%上昇。ユーロは対ドルで0.3%安の1ユーロ=1.1937ドル。円は対ドルで0.4%上昇し1ドル=112円61銭。

  中国人民銀が人民元相場の管理体制を変更したと、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。市場では人民銀が元の下落を容認するシグナルだとの見方が広がり、ドルは上昇。対人民元では一時0.6%上昇した。

  円は米国時間に上げを拡大。ドルは対円で一時112円37銭まで下げた。日銀はこの日の金融調節で超長期ゾーンの買い入れオペを減額し、これを受けて量的緩和のテーパリングの思惑から円買いが優勢となった。

  農林中金総合研究所の南武志主席研究員は日銀による国債買い入れオペの減額は、あくまでも政策金利をコントロールする目的であり、出口を見据えた動きではないと指摘した。

  商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、ユーロのロングが過去最高に積み上がっていた。そのため、この日のユーロ下落はロング解消の動きが広がったとみられる。ユーロは対円でも3日続落となった。

欧州時間の取引

  欧州時間も日銀の国債買い入れオペの減額を手掛かりに円が堅調な動きとなっていた。ドルは主要10通貨のうち円を除く全てに対して値上がりした。
原題:Dollar, Yen Advance as Treasury Yields Spike, Euro Slides(抜粋)
Yen Bucks Trend of Stronger Dollar on Bets of BOJ Policy Unwind

◎米国株・国債・商品:S&P500高値更新、10年債利回り2.5%超え

  9日の米株式相場は上昇。決算シーズンの幕開けを控え、S&P500種株価指数は連日の過去最高値更新となった。一方、米国債は長期債中心に売られ、10年債利回りは9カ月ぶりに2.50%を上回った。

  • 米国株はS&P500種が6日続伸、決算シーズンの幕開け控え
  • 米国債は長期債が大幅下落、10年債利回りは2.50%を上回る
  • NY原油は大幅続伸、2014年以来の高水準-供給ひっ迫観測で
  • NY金は続落、ドルや株の上昇で需要減退

  S&P500種が年初からの連騰を続けたほか、前日下落していたダウ工業株30種平均も反発して過去最高値を更新。ナスダック総合指数は朝方下げる場面もあったが、上昇に転じ午後もプラス圏を保った。国債市場では10年債利回りが2.55%まで急上昇。日本銀行が超長期ゾーンの買い入れオペを減額したこと、またジャナス・ヘンダーソン・グループの運用者ビル・グロース氏が債券の弱気相場入りを宣言したことが響いた。

  S&P500種は前日比0.1%高の2751.29。ナスダック総合は0.1%上げて7163.58。ダウ平均は102.80ドル(0.4%)高の25385.80ドル。ニューヨーク時間午後4時30分現在、米10年債利回りは7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.55%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は大幅続伸。2014年12月以来の高値を付けた。世界的に供給がひっ迫しつつあるとの見方を背景に買いが膨らんだ。10日発表の米在庫は8週連続の減少が予想されている。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は前日比1.23ドル(2%)高の1バレル=62.96ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント3月限は1.04ドル上げて68.82ドル。

  ニューヨーク金先物相場は続落。ドル高や株式相場の最高値更新、利回り上昇を受けて金の需要が減退した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は前日比0.5%下げて1オンス=1313.70ドル。

  中央銀行が金融刺激策の縮小に動いているにもかかわらず、世界同時の景気拡大が幅広く企業業績を押し上げるとの信頼が高まっており、高リスク資産市場は年明けから快進撃を続けている。高値圏で推移している株式の新たな買い材料を探す投資家は、今週発表されるJPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴなどの企業決算に注目している。

  米国債はアジア・欧州時間からの下げを米国時間に拡大し、利回り曲線がベアスティープ化した。世界的な債券安の背景には、欧州やアジア、米国での国債発行といった供給増に対する警戒がある。米財務省がこの日実施した3年債入札の結果は堅調。最高落札利回りは2.080%、応札倍率は3.13倍だった。
原題:U.S. Stocks Pad Records as Yields Hit 9-Month High: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Slide, Led by Long-End as Global Supply Influx Begins(抜粋)
Oil Touches 3-Year High as Supplies Tighten Around the World(抜粋)
PRECIOUS: Gold Declines Amid Strength of Dollar, Rising Equities(抜粋)

◎欧州株:ストックス600が5営業日続伸、英国株は過去最高値

  9日の欧州株式相場は、指標のストックス600指数が5営業日続伸。金利に敏感な公益株が下落した一方、自動車株が上昇した。

  ストックス600指数は前日比0.4%高の400.11で終了。業種別の自動車株は1.4%高、公益は0.9%安。

  英FTSE100は0.4%高で過去最高値に上昇。スイス株の指標であるSMI指数も過去最高値。仏CAC40は0.7%、独DAXは0.1%それぞれ上昇した。

  個別ではアルティスが11%高と急騰。
原題:European Stocks Rise as Gains in Auto Firms OffsetUtilities(抜粋)

◎欧州債:イタリア債軟調、20年債発行へ銀行に委託-ドイツ債も下落

  9日の欧州債市場ではイタリア国債が軟調に推移、周辺国債の中でアンダーパフォームとなった。イタリア政府は新たに発行する予定の20年債について、銀行団に募集を委託した。今週は大量の発行が予定されるほか、ポルトガルやベルギーが月内に新発10年債を発行すると見込まれているため、長期債が売られやすくなっている。

  イタリア20年債利回りは6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇。ドイツ長期債は米国債につれ安。
原題:Bunds Feel Italian Syndication Heat; End-of-Day Curves,Spreads(抜粋)

(NY外為、米国株・国債・商品を更新します.)
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