Photographer: Alex Kraus/Bloomberg

ドイツ銀のボーナス、トレーディング不調でパズルはさらに難解に

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ドイツ銀行は5日、2017年10-12月(第4四半期)のトレーディング収入が減少したことを明らかにした。トレーダーやバンカーが関心を寄せるボーナスの行方はさらに不透明になった。

  ジョン・クライアン最高経営責任者(CEO)はここ数カ月、2017年のボーナスは「通常」に戻ると発言してきた。これはボーナスの総額が16年よりは多くなることを意味するが、ボーナスプールは少なくとも09年から年率11%程度のペースで縮小しているので、かつてのような巨額になることはない。

Shrinking Bonus Pool

Deutsche Bank's variable compensation has been falling each year since 2009

Source: Deutsche Bank annual reports

Annual bonus pool in million euros

  最近の報道によると、投資銀行部門のマーカス・シェンク、ガース・リッチー共同責任者は昨年12月に部門のボーナス原資として12億ユーロ(約1610億円)を求めた。同部門のボーナスは伝統的に、全行の約60%を占める。

  ボーナスの総額は財務力や収益力、経費についての目標の達成度に加え業績に左右されるだろう。ドイツ銀によれば同行の17年通期は3年連続で赤字になるもよう。またジェームズ・フォンモルトケ最高財務責任者(CFO)は昨年10月下旬のアナリストとの電話会議で、経費削減が引き続き最重要と述べていた。経費の最大部分である人件費を増やせる余地は小さいことが示唆される。

  クライアンCEOは株主に、投資銀行業務で市場シェアを回復すると約束しており、優秀な人材のつなぎ留めは最優先課題だろう。ボーナスについて再び失望させれば士気は下がる一方だ。しかし第4四半期のトレーディング収入はさえなかった。

  同CEOは12月下旬のインタビューで、一部の分野では報酬が増えるだろうと語っていた。ボーナス原資を選択的に、例えば有望な若手に多く配分する可能性もあると、元ドイツ銀バンカーの一人が述べた。個人個人の成果によって支払額に付ける差を、大きくすることも考えられる。トレーディング業績の悪さを考えると、トレーダーは助言やオリジネーション、株式資本市場の業務を手掛けるバンカーより少ないボーナスになる公算だという。

  ドイツ銀の広報担当者はボーナスについてコメントを控えた。

Fixing Deutsche Bank's Pay

The proportion of fixed pay in total compensation has risen steadily

Source: Deutsche Bank annual reports

Fixed pay share of total compensation in percent

原題:Deutsche Bank’s Bonus Puzzle Just Got Tougher: QuickTake Q&A(抜粋)

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