きょうの国内市況(1月10日):株式、債券、為替市場

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●TOPIXが4日続伸、世銀が成長見通しを上方修正-景気敏感株高い

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  東京株式相場はTOPIXが4日続伸。世界銀行が経済成長率見通しを上方修正し、今後の景気や企業業績を楽観視する買いが入った。自動車や海運、石油、鉱業株など景気敏感セクターが上げ、石油など資源関連は国際原油市況の上昇もプラス要因。銀行株など金融セクターも高い。

  半面、大発会以来の上げピッチの速さに対する警戒や為替の円高推移は重しとなり、日経平均株価は4営業日ぶりに反落。業種では食料品や建設、情報・通信など内需株の一角、米国半導体株が反落した影響で精密機器や化学株が安かった。

  TOPIXの終値は前日比2.82ポイント(0.1%)高の1892.11と連日で1991年6月以来の高値を更新。一方、日経平均株価は61円79銭(0.3%)安の2万3788円20銭。

  三井住友アセットマネジメントの石山仁チーストラテジストは、「世界銀行が上方修正した18年成長予想の世界経済3.1%、日本経済1.3%は十分に達成可能なレベル。グローバルベースでもみても、景気回復に死角はない」と言う。日本株がもう一段上げるには、「1月末から始まる17年10ー12月期決算で好業績の確認が必要」としながらも、「コストカットではなく、価格引き上げと販売増で正常な増収増益が見込まれており、上振れ期待は高い」との見方も示している。

  東証1部33業種は石油・石炭製品、鉱業、パルプ・紙、輸送用機器、不動産、海運、銀行、保険など21業種が上昇。下落は食料品、精密機器、化学、建設、空運、情報・通信、小売など12業種。売買代金上位では、大和証券が投資判断を強気に上げた三菱自動車のほか、任天堂、トヨタ自動車、メリルリンチ日本証券が目標株価を上げたJXTGホールディングスが高い。半面、昨年12月の受注高が減った大東建託は安い。スタートトゥデイや塩野義製薬も売られた。

  東証1部の売買高は15億9260万株、売買代金は2兆7931億円、代金は4営業日ぶりに3兆円割れ。値上がり銘柄数は969、値下がりは1007となった。

●債券続落、日銀買いオペ減額の余波で-10年入札順調も売り圧力根強い

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  債券相場は続落。前日の日本銀行による超長期ゾーンの国債買い入れオペ減額を受けた売り圧力は米国債相場へも影響するなど根強く残った。この日の10年債入札は順調に通過したものの、相場が持ち直すには力不足だった。

  長期国債先物市場で中心限月3月物は前日比18銭安の150円45銭で取引を始め、午前は同水準を挟んでもみ合った。午後は売りが一段と強まり、結局28銭安の150円35銭と、日中取引ベースで昨年10月27日以来の安値で引けた。

  マスミューチュアル生命保険運用戦略部の嶋村哲金利統括グループ長は、10年債入札について「反発が確認できる入札ではない。底値を確認するような入札」と指摘。「金利上昇が止まらない材料としては日銀が一段と政策変更に傾いた場合だが、今のところは何もない。10年で0.085%近辺は止まるだろう」との見方を示した。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年国債349回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より1.5ベーシスポイント(bp)高い0.08%と昨年10月23日以来の水準で午後に取引を始め、同水準で推移した。新発20年物163回債利回りは1bp高い0.595%と昨年11月以来の高水準。新発30年物57回債利回りは1.5bp高い0.845%、新発40年物10回債利回りは1.5bp高い1.01%と、いずれも昨年12月以来の水準まで上昇した。

  財務省が実施した10年国債入札の結果は、最低落札価格が100円20銭と、市場予想の100円19銭を上回った。最低と平均落札価格の差で、小さければ好調を示すテールは1銭と、前回5銭から縮小。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.74倍とほぼ横ばい。

●円が全面高、日銀オペ減額余波で-対ドルで1週間ぶり高値

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  東京外国為替市場では円が全面高。前日の日本銀行による国債買い入れオペ減額をきっかけにした円高の流れが継続し、ドル・円は約1週間ぶりの円高値を付けた。

  午後3時54分現在のドル・円は前日比0.5%安の1ドル=112円12銭。朝方に112円79銭まで強含んだ後、徐々に円買いが強まり、112円08銭と2日以来の水準までドル安・円高が進んだ。ユーロ・円相場は1ユーロ=134円台を割り込み、一時133円65銭と昨年12月20日以来の円高値を付けた。

  三菱UFJモルガン・スタンレー証券の植野大作チーフ為替ストラテジストは、日銀のオペ減額はやや唐突なタイミングだったため、「たまっていた円ショートの解消に利用された感じだ」と説明。もっとも、黒田総裁の真意が反映された動きとは思えず、ポジション調整が一巡した後はドル・円は再び「底堅いが上値も重い」というレンジ相場が続くだろうと話した。

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