コーエン氏、高レバレッジで顧客獲得目指す-外部資金の運用禁止解除

  • ポイント72の規制対象資産、1月1日時点で約900億ドル
  • レバレッジ比率は8対1に接近、13年末比で2倍余りの規模-届け出

2年間の外部資金の運用禁止が1月1日に解除された米資産家スティーブン・コーエン氏率いるポイント72アセット・マネジメントは、2018年が明けた段階で約900億ドル(約10兆1420億円)相当の資産を市場で運用している。外部投資家の資金を呼び込もうと、同社は大規模なレバレッジを効かせている。

  米証券取引委員会(SEC)に6日提出された文書によると、SEC規則で算出が義務付けられているポイント72の規制対象資産は904億ドル。この数字には、リターン向上を目的にレバレッジに活用する借入金やオプション、空売り、その他デリバティブ(金融派生商品)が含まれている。ポイント72のウェブサイトによれば、これらを除く同社の純資産はおよそ110億ドルで、資産1ドルにつき最大8ドルのレバレッジが掛かっていることを示している。

  これはコーエン氏の以前のヘッジファンド会社SACキャピタル・アドバイザーズが13年末に報告したレバレッジ比率の2倍余りに相当する規模。当局への届け出によると、同年末時点でSACキャピタルが保有した純資産は140億ドル、規制資産は総額509億ドルで、レバレッジ比率は約3.6対1だった。

  翌14年、コーエン氏はインサイダー取引を巡る7年に及ぶ当局の捜査を終わらせるため顧客資金を返還、社名をSACキャピタルからポイント72に変更。SACキャピタルが13年に証券詐欺で有罪判決を受け、過去最大規模となる18億ドルの罰金支払いで合意した後、同氏は外部資金の運用を禁じられた。一方、個人として罪を問われなかったコーエン氏は、新たなファミリーオフィスであるポイント72を通じて個人資産の運用を開始した。

  外部資金の運用禁止解除に伴いポイント72は今月、登録資産運用業者に復帰した。同社は1月の届け出で、「当社はポイント72ファンドの証券投資に関連して従来から大規模なレバレッジを活用している」と説明。「レバレッジは投資の総リターンを高める機会を表すだけでなく、損失を拡大させる潜在的な作用もある」と記した。同社の広報担当マーク・ハー氏はコメントを控えた。
   
原題:Cohen Point72’s Reveals High Leverage as Firm Recruits New Money(抜粋)

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