1月8日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドルが3週間で最大の上昇-ユーロは値下がり

  8日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが昨年12月半ば以降で最大の上げ。ユーロの動きを示す指数は10月26日以降で最大の下げとなった。

  ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.3%高と、12月15日以来最大の上げ。一方でブルームバーグ・ユーロ指数は0.6%の下げ。対円での取引が重しとなった。ドルは昨年のクリスマス以降に特に見られる小幅な上げ下げを繰り返すパターンが続いている。

  ニューヨーク時間午後4時35分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前週末比0.3%上昇。ユーロは対ドルで0.5%下げて1ユーロ=1.1966ドル。対円では0.5%安の1ユーロ=135円30銭。ドルは対円でほぼ変わらずの1ドル=113円07銭。

  市場では最近、米景気回復の力強さや利上げペースへの影響に対する疑問が広がり、それがドルの下押し圧力となってきた。一方でユーロは、先週に対ドルでの2017年の高値を試す場面が何度かあったものの超えられず、上昇の勢いをそがれた。

  この日は複数の米金融当局者が講演。アトランタ連銀のボスティック総裁は、「ゆっくりとした政策緩和解除を継続することに違和感はない」とした上で、「それが年3、4回の利上げだということは必ずしも意味していない」とも述べた。

  韓国と北朝鮮は、約2年ぶりとなる南北高官級会談を9日に開く。来月開催される平昌冬季五輪への北朝鮮の参加が主な議題だが、市場ではこの会談が地政学的緊張の緩和につながる可能性があるとの観測が広がり、このところ円の押し下げ要因となっている。

欧州時間の取引

  ドルは欧州時間も堅調に推移。主要10通貨全てに対して上昇する展開となった。ドル指数はアジア時間には3カ月ぶり安値を付ける場面もあったが、欧州時間に入り大きく上昇した。
原題:Dollar Gains Most in Three Weeks While Euro Stumbles(抜粋)
Dollar Climbs for First Time in Three Days as Euro Rally Stalls

◎米国株・国債・商品:S&P500続伸、ハイテク高い-ダウは小幅安

  8日の米株式相場は上昇。S&P500種株価指数は午後の取引で上げに転じた。減税の効果を織り込む動きが続き、ハイテク銘柄が主要株価指数を押し上げた。一方、週内に予定される3年債、10年債、30年債の入札が意識される中で米国債はまちまちとなり、10年債は小幅下落した。

  • 米国株はS&P500種が5日続伸、半導体銘柄が好調
  • 米国債は小動き、10年債利回り2.48%に上昇
  • NY原油は反発、62ドル近辺-イランの政治的緊張や米国での掘削減少で
  • NY金は小反落、12営業日ぶりに下げ-ドル上昇で売り

  S&P500種は朝方の軟調を克服し、過去最高値を更新。昨年11月以降で最も長い5営業日続伸となった。半導体銘柄の上昇を追い風にナスダック総合指数も上昇した。投資家は引き続き、昨年末に議会を通過した法人減税の効果を市場に織り込んでいる。週内に発表予定のJPモルガン・チェースやウェルズ・ファーゴなど大手行の決算では、こうした減税の影響が注目されている。

  S&P500種は前週末比0.2%高の2747.71。ナスダック総合指数は0.3%高の7157.39で、過去最高値を更新。ダウ工業株30種平均は12.87ドル(0.1%)下げて25283.00ドル。ニューヨーク時間午後4時40分現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)未満上昇し2.48%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は反発。イランの政治的緊張に加え、米国での掘削減少を受けて生産への懸念が強まった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は前営業日比29セント(0.5%)高の1バレル=61.73ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント3月限は16セント上げて67.78ドル。

  ニューヨーク金先物相場は小幅ながら12営業日ぶりに下げた。ドル指数は3営業日ぶりに上げた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は前営業日比0.1%下げて1オンス=1320.40ドル。

  バンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチの世界金融ストレス指数は、2014年以来の低水準をつけた。
  
  個別株では、米ウエアラブルカメラメーカーのゴープロが12.8%安。日中は上場来安値を付ける場面があった。世界全体の従業員の20%余りを削減し、ドローン事業から撤退すると発表したのが売り手掛かりとなった。

  債券市場では、今週欧州の投資適格級社債発行が相次ぐ予定で、300億ドル相当の米国債入札も控えているため、供給が注目を集めた。
原題:U.S. Stocks Rise to Records as Dollar Strengthens: Markets Wrap(抜粋) GoPro Cuts 20% of Jobs, Exits Drone Group on Lower Revenue (2)(抜粋)
Treasuries Mixed After Early Gains Fade; Auctions Enter Focus(抜粋)
Oil Toys With $62 Amid Iranian Friction, U.S. Drilling Pullback(抜粋)
Gold Open Interest Gains in Longest Run Since ‘14 as Bulls Cheer(抜粋)

◎欧州株:ストックス600が4営業日続伸、基礎資源が大幅上昇

  8日の欧州株式相場は、指標のストックス600指数が4営業日続伸。ヘルスケア銘柄が下げた一方、基礎資源が大幅に上昇した。
 
  ストックス600指数は前週末比0.3%高の398.41で終了。業種別の基礎資源は1.6%高で2012年以来の高値。ヘルスケアは0.2%安。ユーロは0.5%下落し、2営業日連続の下げ。
  
  独DAXは0.4%、仏CAC40は0.3%それぞれ上昇。英FTSE100は0.4%下落した。
  
  個別ではワイヤーカードが6.5%高。シャイアーは5.4%安、カルフールは3.1%安で取引を終えた。
原題:Europe Stocks Advance as Miners’ Gains Offset Health-Care Losses
(抜粋)

◎欧州債:周辺国債の堅調でスプレッド縮小、週内の大型供給に注目

  8日の欧州債市場は、ポルトガル債がアウトパフォームするなど周辺国債がドイツ国債とのスプレッドを縮めた。ポルトガル10年債は6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)、スペイン債は3bp、イタリア債は2bpそれぞれスプレッドを縮小し、12月の下げを一部取り戻した。

  今週の注目は総額約200億ユーロに及ぶ大型供給で、長期債の重しになる可能性があるが、15日には大規模なクーポンと元本の支払い満期(T+2決済)を迎えるため、週後半の相場は支えられる見通し。
原題:Bunds Fade, With Supply in Focus; End-of-Day Curves, Spreads
(抜粋)


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