朝鮮半島緊張緩和の糸口となるか-9日午前に板門店で南北会談

  • 平昌五輪参加が主要議題-韓国と北朝鮮による高官級会談は15年以来
  • 軍事対話や離散家族再会も提起する計画-韓国統一省

韓国と北朝鮮は、約2年ぶりとなる南北高官級会談を9日午前10時(日本時間同)から板門店で開く。来月開催される平昌冬季五輪への北朝鮮の参加が主な議題だが、北朝鮮の核開発を巡る交渉再開に向け、米トランプ政権の発足以後では最大のチャンスとなり得る。

  今回の南北会談で、朝鮮戦争以来続いてきた米韓同盟が試される可能性もある。北朝鮮との対話を重視してきた韓国の文在寅大統領は、会談の議題について制限を設けていないが、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が核開発の断念に同意するまでは、同委員長を孤立化させる米国主導の取り組みを損ないたくないと考えている。

  こうした利害対立により、文大統領が五輪での協力以外に提案できることは限られている。北朝鮮を引き付けるものとして、南北共同運営の工業団地や北朝鮮への観光の再開などが考えられるが、これらは数週間前に強化されたばかりの国連制裁の効果を弱める可能性がある。

  匿名を条件に語った韓国政府当局者1人によると、南北会談での議論は文大統領、金委員長とも聞くことができ、必要であれば介入できるようにするという。文政権は北朝鮮側が会談に何を望んでいるのか分からないと、政府当局者3人は語った。

  韓国統一省の白泰鉉報道官は8日の会見で、韓国側としては五輪に加え、北朝鮮との軍事対話の開始や離散家族再会などについて取り上げることを計画していると説明。これらはいずれも文大統領が昨年提案したことだ。

Pusan National University Associate Professor Robert Kelly discusses South Korea’s Olympic Goals.

(出所:Bloomberg)

原題:South Korea’s Olympic Goal: Engage Kim Without Irking Trump (2)(抜粋)

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