バノン氏がトランプ大統領一家への謝罪声明-暴露本の出版後

  • トランプ氏長男は「愛国者であり、良い人」とバノン氏
  • 自分は立派な経歴のある「極めて安定した天才だ」とトランプ氏

米トランプ政権の内幕を描いたとされる本を巡り、昨年8月に解任されたバノン前首席戦略官は7日、大統領一家に対する謝罪の声明を出した。この暴露本は5日に発売され、トランプ氏の大統領としての適性に疑問を投げ掛ける内容が含まれている。政権メンバーからは7日、本の内容に反論する発言が相次いだ。

  バノン氏は声明で、大統領の長男ドナルド・トランプ・ジュニア氏は「愛国者であり、良い人だ」と評価した。この声明については政治情報ウェブサイトのアクシオスが最初に報じ、ブルームバーグにも提供された。

  マイケル・ウォルフ氏の著作「炎と怒り」によれば、民主党のヒラリー・クリントン氏に打撃となる情報を得るためにジュニア氏が2016年にロシア人と面会したことについて、バノン氏は「反逆的」であり「非愛国的」な行為だと非難。トランプ陣営とロシアによる共謀の疑いに関する特別検察官の捜査が、ジュニア氏を「全国放送のテレビで卵のように割るだろう」と予測したとされる。

「フェイクブック」

  バノン氏は声明で、トランプ大統領と政権のアジェンダに対する支持は「揺るぎない」と述べた上で、ロシア人との会合を巡る自身の発言は、ジュニア氏ではなくトランプ陣営の選対本部長を当時務めていたポール・マナフォート氏に向けられたものだと釈明。これらロシア人が「二枚舌でずる賢く、われわれの友人ではない」ことをマナフォート氏は知っているべきだったとした。

  トランプ大統領は6日の記者会見で、ウォルフ氏の本を「フィクションだ」と非難。会見前のツイッター投稿では、自分は立派な経歴のある「極めて安定した天才だ」と述べていた。7日にも「私は大統領選に出馬を表明した最初の日からフェイクニュースに耐えなければならなかったが、今は全く信ぴょう性のない著者によるフェイクブックに耐えなければならない。ロナルド・レーガン氏も同様の問題を抱え、うまく対処した。私もそうする!」とツイートした。

Steve Bannon’s Rise to the White House Comes to an End

Source: Bloomberg)

  大統領の上級顧問スティーブン・ミラー氏はCNNの番組「ステート・オブ・ザ・ユニオン」で、「くずのような著者が書いたくずのような本だ」とし、本にあったバノン氏の発言については「報復的」なものであり、「現実とかけ離れている」とした。

  中央情報局(CIA)のポンペオ長官は「FOXニュース・サンデー」で、米国と世界が直面する最も深刻な問題に関する議論に「大統領は積極的に関与しており、複雑なことを理解し、われわれCIAのチームに難しい質問をする」と説明。CBSの番組「フェイス・ザ・ネーション」でも、「大統領はわれわれの提供する情報に基づいて政策の結果をもたらしている」と語った。

原題:Steve Bannon Issues Apology as Trump Allies Flood the Airwaves(抜粋)

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