日本取引所グループ、マザーズとジャスダックの統合検討―読売

  • 上場企業約1000社、企業価値16兆円規模の市場
  • 「投資家側と企業側、相互にとってプラスになる動き」―東洋証

日本取引所グループ(JPX)傘下の東京証券取引所は発足当時からの課題だった新興企業向け株式市場の「マザーズ」と「ジャスダック」を統合する方向で検討に入る、と6日付の読売新聞が報じた。日本の新興市場の位置付けを明確化にし、市場の活性化を狙うという。

  JPXのサイトによると、マザーズに上場する企業の数は246社、市場の時価総額は約5兆3553億円。ジャスダックの上場企業は749社、市場時価総額は約11兆6662億円となっている。統合が実現すれば、単純合算で約1000社が上場する企業価値16兆円規模の市場が登場することになる。

JPX

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  JPXにとって両市場の統合・再編はグループ発足当時からの課題だった。東証の常務執行役員で上場推進・マーケット営業を担当する小沼泰之氏は2014年2月のブルームバーグとのインタビューで、マザーズやジャスダッグなど市場再構築の必要性について触れ、検討の可能性を示唆していた。17年3月に更新した第2次中期計画(16ー18年度)では、グループの総合力発揮を掲げており、東証1部に比べて参加がまだ限定的な海外投資家や上場企業の増加を統合で促すことができるか注目だ。

ジャスダック証券取引所のロゴ

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg News

  東洋証券の檜和田浩昭シニアストラテジストは両市場の統合実現は日本株市場全体にとって「ポジティブな影響を与える可能性は高い」と指摘。「カバーされていない、知名度の低い銘柄により注目が集まる可能性があり、海外投資家にとってはより銘柄の判断がしやすく、利便性が高まり、投資家側と企業側、相互にとってプラスになる動き」と語った。

  

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