1月5日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル指数、週間では5月以来最長の4週連続低下

  5日のニューヨーク外国為替市場ではドルが主要10通貨に対して高安まちまち。12月の米雇用統計が予想より軟調となったものの、円とユーロに対しては上昇した。ドル指数は週間ベースでは昨年5月初め以降で最長となる4週連続の低下。

  12月の非農業部門雇用者数は前月比14万8000人増と、エコノミスト予想中央値の19万人増を下回った。平均時給は前月比で0.3%、前年比で2.5%上昇し、いずれも予想に一致した。ドル指数は統計発表後、日中高値から小幅安に転じた後に再びプラス圏に戻すなど、不安定な動きを繰り返した。

  ニューヨーク時間午後4時30分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%未満低下し、前週末比では0.6%安。ドルは対ユーロで前日比0.3%高の1ユーロ=1.2034ドル、対円では0.3%上げて1ドル=113円09銭。

  サクソバンクの為替戦略部門責任者、ジョン・ハーディー氏は雇用統計について、米金融当局の政策見通しを狂わせるものではなく、ドルの底堅さを示唆していると指摘した。

  ドルは対円で上昇し、雇用統計発表の直前に113円31銭で日中高値を付けた。雇用統計発表後に上げ幅を縮小した際も、113円台は維持した。

  ドルはカナダ・ドルに対しては下落。カナダの12月雇用者数が予想を大きく上回る伸びとなったことがカナダ・ドル買いを誘った。

欧州時間の取引

  米雇用統計の発表が待たれる中で株式や新興国資産といった高リスク資産への需要が高まり、ドル指数は約3カ月ぶりの低水準に達した。ユーロ圏のインフレ減速を示す12月の消費者物価指数(CPI)速報値の発表後、対ドルのユーロ相場はマイナス圏にとどまった。
原題:Dollar on Track for Longest Weekly Losing Streak in 8 Months(抜粋)
Dollar Gauge Set for 4th Weekly Drop Before U.S. Payrolls Data(抜粋)

◎米国株・国債・商品:株が3日連続で最高値更新-原油は反落

  5日の米株式相場は上昇。主要指数は3日連続で過去最高値を更新した。世界同時成長への楽観が続いている。

  • 米国株は上昇、主要指数は3日連続で最高値更新
  • 米国債は下落-雇用統計発表後は一時上げるが、その後反転
  • NY原油は反落、週間では上昇し2013年以来最も好調な年明け
  • NY金は小幅上昇、11営業日続伸-ドル軟調と米経済統計で

  また米国債相場は下落し、ドルはほぼ変わらずとなった。12月の米雇用統計では雇用者数の伸びが予想以上に減速したほか、賃金の伸びはわずかに加速し、失業率は2000年以来の低水準で変わらずとなった。雇用の伸びは予想より低調だったものの、株式市場では税制改革が企業の利益増加につながるとの観測が広がっており、S&P500種は最高値を更新した。また週間では2016年12月以降で最大の上げとなった。

  S&P500種株価指数は前日比0.7%高の2743.15。ダウ工業株30種平均は220.74ドル(0.9%)上昇し25295.87ドル。ナスダック総合指数は0.8%上げて7136.56。ダウ平均とナスダック総合も最高値を更新した。ニューヨーク時間午後4時39分現在、10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.47%。 

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は反落。週間では上昇し、2013年以来で最も好調な年明けとなった。石油輸出国機構(OPEC)やロシアなど産油国が世界的な供給超過の解消に動く中で、米国で在庫の減少ペースが加速した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は前日比57セント(0.9%)安の1バレル=61.44ドルで終了。週間では1.7%上昇した。ロンドンICEの北海ブレント3月限は前日比45セント下げて67.62ドル。

  ニューヨーク金先物相場は小幅ながら上昇。過去40年以上で最長の11営業日連続高となった。ドル指数の軟調で、代替資産としての金に買いが入った。12月の米雇用者数が市場予想を下回った。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は前日比0.1%未満上げて1オンス=1322.30ドル。

  プリンストン大学のアラン・クルーガー教授(経済学)は、「今回の雇用統計に過剰反応はしない」とし、「これで2018年の景気見通しが大きく変わるとは考えていない」と続けた。
原題:Stocks Rally, Bonds Fall as Jobs Miss Shrugged Off: Markets Wrap(抜粋)
Oil Scores Best Opening Week in Half a Decade as Supply Tightens
Gold Futures Post Best Rally in Four Decades Amid Dollar Drift

◎欧州株:ストックス600が2015年以来の高値、世界同時成長を楽観

  5日の欧州株式相場は、指標のストックス600指数が2015年以来の高値に上昇した。世界同時成長への楽観が幅広い買いを促している。

  ストックス600指数は前日比0.9%高の397.35で終了。業種別指数は19業種全て上昇した。自動車は2.1%高、ヘルスケアは1.6%高。

  独DAXは1.2%、仏CAC40は1.1%の上昇。英FTSE100は0.4%高。

  個別ではシュタインホフ・インターナショナル・ホールディングスが6.5%高、フィアット・クライスラー・オートモービルズが6.4%高、プジョーが4.4%高。
原題:Europe Stocks Rally in Broad Advance Amid Global GrowthOptimism(抜粋)

◎欧州債:ドイツ債が小幅下落、週間で周辺国債とのスプレッド縮小

  5日の欧州債市場は、米国の雇用統計が低調だったことを受けてドイツ国債が一時上昇する場面があったものの、中核国債は小幅下落した。周辺国債は市場予想を下回るユーロ圏のコアCPI上昇率と株高で朝方に上昇したが、引けにかけて上げ幅を縮めた。

  2018年最初の1週間では、スペイン、イタリア、ポルトガルの各国債がドイツ国債とのスプレッドをいずれも縮小した。

  朝方の周辺国債上昇はスペイン長期債が主導。12月のユーロ圏コアCPI上昇率は0.9%で、エコノミスト予想の1%に及ばなかった。

  来週は大型の国債入札が相次ぐ。ドイツ、オーストリア、イタリア、オランダが総額で約200億ユーロの発行を予定。

  ポルトガルは新発10年債を発行する可能性があり一部投資家が注目している。
原題:Bunds Edge Lower, Spain Leads Gains: End of Day Curves,Spreads(抜粋)

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