【先週の新興市場】通貨・株ともに上昇、昨年末からの好調が継続

更新日時
  • MSCI新興国通貨指数、11営業日連続で上昇
  • 中南米の通貨が上げ主導、商品価格の値上がりで

5日終了週の新興市場では通貨と株価、債券がいずれも上昇。昨年末からの好調が続いた。ドル安や世界的な低利回り、世界経済の成長楽観を背景に新興国の株式と債券の買いが強まった。

  新興市場の株価指標であるMSCI新興市場指数は週間ベースで3.8%上昇と、昨年7月以来の大幅高。MSCI新興国通貨指数は0.9%上昇。新興市場の現地通貨建て国債を追跡するブルームバーグ・バークレイズの指数は、ほぼ6カ月ぶりの大幅な上げとなった。

主なニュース:   

  • 北朝鮮は今月9日に韓国と会談を行うとの提案を受け入れた。2月に韓国で開催される平昌冬季五輪を前に、緊張緩和を目指す
  • 韓国と台湾の株式に海外の資金が流入、両市場の株式合わせて20億ドル超を買い越し
  • MSCI新興国通貨指数は11営業日続伸、2016年1月の安値から20%超の値上がり

アジア:   

  • 12月の中国製造業PMIは51.6と勢いを維持したが、インドネシアとマレーシア、韓国のPMIはいずれも活動の拡大と縮小の境目である50を下回った
  • 韓国の中銀は一方向に行き過ぎた為替の動きがある場合は行動に出るとした一方、相場は市場が決めるべきだとのスタンスを維持した

EMEA:    

  • イランによる米国の金融制裁逃れを手助けしたとして起訴されたトルコ人バンカーに対し、マンハッタンのニューヨーク南部地区連邦地裁の陪審は有罪評決を下した。トルコと米国との緊張が高まる可能性がある
  • 南ア・ランドは週間で6週連続上昇。与党・アフリカ民族会議(ANC)がズマ大統領の罷免を検討しているとの報道が背景

中南米:

  • 中南米の通貨はアルゼンチン・ペソを除いて全て上昇、商品価格の上昇が背景   
  • ブラジルの連立与党内では国営中央電力の民営化がなお議論されている。テメル大統領は先週、民営化に道を開く措置に署名した

今週のデータ:

1月8日インドネシア12月の外貨準備高
トルコ11月の鉱工業生産
9日メキシコ12月のCPI、外貨準備高
ブラジル11月の小売売上高
10日中国12月のCPI
韓国12月の失業率
ブラジル12月のIPCAインフレ
ロシア12月のCPI
11日メキシコ12月の消費者信頼感指数
南ア11月の製造業生産
ロシア週間の金・外貨準備高
12日インド12月のCPI、11月の鉱工業生産

原題:EM Review: Last Year’s Winning Run Extends to First Week of 2018(抜粋)

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