ドル・円が113円台乗せ、リスク選好で円は全面安-米雇用統計見極めへ

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  • 113円11銭と約1週間ぶりの水準まで円安が進行
  • 平均時給上振れれば113円台後半も-SMBC信託プレスティア

東京外国為替市場ではドル・円相場が約1週間ぶりに1ドル=113円台へ上昇した。世界的な景気拡大期待を背景にリスク選好の流れが続く中、円は前日に続いて全面安となった。

  5日午後4時16分現在のドル・円は前日比0.3%高の113円06銭。午前につけた112円73銭を日中安値に徐々に切り上げた。午後に入り日本株が上げ幅を拡大するとドル・円も騰勢を強め、終盤にかけては一時113円11銭と昨年12月28日以来の円安水準をつけた。

  米国ではこの日、12月の雇用統計が発表される。SMBC信託銀行プレスティアの二宮圭子シニアFXマーケットアナリストは、株高や原油高を背景に円安基調が続く中、平均時給の伸びが予想を大幅に上回れば、「ひょっとするとドル・円はドル買い主導で113円台後半ぐらいまで伸びるかもしれない」と話した。

  ブルームバーグの調査によると、12月の米雇用統計で非農業部門雇用者数は19万人の増加が見込まれている。11月は22万8000人増だった。平均時給は前月比0.3%上昇と11月の0.2%上昇から伸びが加速すると予想されている。前哨戦となる4日発表の12月のADP民間雇用者数は過去9カ月間で最大の伸びとなり、市場予想も上回った。

円、対ユーロで2年3カ月ぶりの安値

  4日の米国株は最高値を更新。良好な欧米経済指標を受けて世界的な景気拡大が維持されているとの見方が広がった。5日の東京株式相場も続伸し、日経平均株価は26年ぶり高値を2日連続で更新した。米10年債利回りは時間外取引でほぼ変わらずの2.45%台で推移している。

  FXプライムbyGMOの柳沢浩チーフアナリストは、世界経済が良好なことから新興国通貨や資源国通貨、欧州通貨が堅調な一方、ドルが売られやすく、ドル・円の上値を抑える要因となっているが、リスク選好の動きからクロス円(ドル以外の通貨の対円相場)が堅調で、ドル・円の下値は固いと話した。

  ユーロ・円は一時1ユーロ=136円52銭と2015年10月以来の水準まで円安が進行。ポンド・円は英国民投票で欧州連合(EU)離脱が決定した16年6月以来の1ポンド=153円台半ばまで円安に振れた。また、豪ドル・円は朝方発表された11月の豪貿易収支が予想以外の赤字となったことを受けて一時反落したが、午後には1豪ドル=88円台後半まで持ち直し、昨年10月23日以来の高値を更新した。

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