1月4日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドルが反落、リスク意欲の増大で-冬の嵐で薄商い

  4日のニューヨーク外国為替市場ではドルが反落。世界的に経済指標が堅調でリスク意欲が強まり、ドル売りにつながった。米北東部を暴風雪が襲っていることから取引は低調だった。

  ドルは円を除く主要10通貨全てに対して下落。好調な経済指標が続いたことから、世界経済が2018年を順調に滑り出したとの見方が強まった。
  
  ニューヨーク時間午後4時27分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.2%低下。ドルは対ユーロで0.5%安の1ユーロ=1.2069ドル。対円では0.2%上げて1ドル=112円72銭。

  ADPリサーチ・インスティテュートが発表した12月の米民間雇用者数が25万人増と、予想平均値の19万人増を上回ったことを受け、ドル指数は下げ渋る場面もあった。5日には非農業部門雇用者数が発表される。

  ブルームバーグのデータによれば、同雇用者数は一部では21万8000人増との予想もあり、ドルを強く押し上げるには予想を大きく上回る数字が必要になりそうだ。

  インフレに注目が集まっているため、雇用統計では平均時給も見落とせない。米供給管理協会(ISM)の調査責任者は、熟練労働者の確保に苦慮する企業が賃金を引き上げていると指摘した。

  セントルイス連銀のブラード総裁は、失業率低下を伴う労働市場の引き締まりがインフレ率に変化をもたらす可能性は低いと指摘。明確なインフレ目標により価格期待が抑えられているためだと説明した。同総裁が連邦公開市場委員会(FOMC)会合で次回投票権を得るのは2019年。

  ドルは対円で一時112円86銭と、約1週間ぶりの高値に上昇した。対円でのユーロ上昇に支えられた。ユーロは一時1ユーロ=136円37銭と、2015年10月21日以来の高値をつけた。

  ユーロは対ドルで一時1.2089ドルまで上昇した。これは9月につけた2017年の高値1.2092ドル以来の高水準。

欧州時間の取引

  ユーロ圏の経済活動が約7年ぶりのペースに加速したため、対ドルでユーロは上昇した。IHSマークイットが発表した12月のユーロ圏総合購買担当者指数(PMI)改定値は58.1と、11月の57.5から上昇した。
原題:Dollar Resumes Drop as Risk Appetite Grows; Storm Curbs Flows(抜粋)
Dollar’s Fed Boost Proves Short-Lived as Euro Rises on PMI Data

◎米国株・国債・商品:株が最高値更新-民間の雇用統計好調で

  4日の米株式相場は上昇。この日は、世界的に景気拡大が維持されている兆候が示され、株高が続いた。一方でドルと米国債は下落。米国の民間統計で雇用の拡大が示されたことが手掛かり。

  • 米国株は上昇、主要指数は最高値更新-ダウ2万5000ドル突破
  • 米国債は下落、10年債利回りは2.45%
  • NY原油は続伸、米在庫が8月以来の大幅減少
  • NY金は上昇、ドル軟調で商品全般に高い

  ダウ工業株30種平均は初めて2万5000ドルを突破し、S&P500種株価指数とナスダック総合指数も過去最高値を更新した。この日は米東海岸が冬の嵐に見舞われたが商いが落ち込むことはなく、S&P500種の出来高は30日平均を約20%上回った。

  S&P500種株価指数は前日比0.4%高の2723.99。ダウ工業株30種平均は152.45ドル(0.6%)上昇し25075.13ドル。ナスダック総合指数は0.2%上げて7077.91 ニューヨーク時間午後4時42分現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)未満上昇し2.45%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は続伸。約3年ぶりにバレル当たり62ドルを上回った。米エネルギー情報局(EIA)の統計によれば、原油在庫は夏場のドライブシーズン以来の大幅減となった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は前日比38セント(0.6%)高の1バレル=62.01ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント3月限は86セント上げて68.07ドル。

  ニューヨーク金相場は上昇。ドルの軟調を背景に商品全般が上げ、特にパラジウムは供給ひっ迫見通しで過去最高値に接近した。金スポット相場は前日比0.5%高の1オンス=1319.27ドル。一時は0.6%下落する場面もあった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は0.2%上昇の1321.60ドル。

  給与明細書作成代行会社のADPリサーチ・インスティテュートが4日発表した給与名簿に基づく集計調査によると、12月の米民間雇用者数は25万人増加した。過去9カ月間で最大の伸びで、ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の上限も上回った。5日に労働省が発表する12月の雇用統計については、ブルームバーグが実施したエコノミスト調査の中央値では非農業部門雇用者数の19万人増が見込まれている。

  ロイス・ファンズの共同最高投資責任者(CIO)、フランシス・ガノン氏は「米国の雇用者に関して非常に明るい数字が示された。これは経済の成長が続くことを表している」と分析。「相場の上昇が続いているのはそのためだ。経済は考えられているよりも堅調だという見方が背景にある。それに加えて税制改革もあり、楽観が強まる形となっている」と続けた。
原題:Stocks Rise on Global Growth Outlook; Bonds Drop: Markets Wrap(抜粋)
Oil Jumps After U.S. Crude Stockpiles Shrink Most Since August
PRECIOUS: Palladium Nears Record Amid Tight Supply; Gold Rises

◎欧州株:ストックス600は8カ月ぶり高値、景気循環株が上昇主導

  4日の欧州株式相場は、指標のストックス600指数が2週間ぶりの上げ幅を記録した。欧州の経済成長に対する楽観から、自動車や建設・資材、銀行など景気循環株が上昇した。

  ストックス600指数は前日比0.9%高の393.68で終了。業種別の建設・資材は1.9%高、自動車は1.8%高。ユーロ・ストックス50指数は1.7%高となり、8カ月ぶりの大幅上昇。

  独DAXと仏CAC40はともに1.5%高、英FTSE100は0.3%高。

  個別ではシュタインホフ・インターナショナル・ホールディングスが22%高と連日急騰、フィアット・クライスラー・オートモービルズが8.4%、エアステ・グループ・バンクが5.1%それぞれ上昇した。
原題:Europe Stocks Gain to Eight-Week High as Cyclical SectorsJump(抜粋)

◎欧州債:周辺国債が上昇、リスク志向優勢-仏・スペインは入札消化

  4日の欧州債市場ではリスク志向が優勢となり、株式とともに周辺国債が上昇した。国内勢の買いが台頭した。スペイン国債の入札は手堅い需要を集めた。ドイツ債も堅調だった。

  ポルトガル債が周辺国債の上げを主導。昨年末の下落を受け、国内勢の買いが入ったとの報告があった。

  フランスは2028年償還債(クーポン0.75%)を52億1100万ユーロ、36年償還債(同1.25%)を13億3500万ユーロ、48年償還債(同2%)を15億6500万ユーロそれぞれ発行。応札倍率は28年償還債が前回をやや下回ったものの、36年償還債と48年償還債は前回を上回った。

  スペインは2027年償還債(クーポン1.45%)、46年償還債(同2.9%)、22年償還債(同0.45%)を発行。合計で30億-40億ユーロ発行する目標に対し、実際の発行額は計39億2500万ユーロ。応札倍率は27年償還債を除き、前回入札を上回った。
原題:Peripherals Surge in Risk-On Rally; End of Day Curves,Spreads(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE