ドルは112円半ば、FOMC議事録や株高支え-米利上げ継続観測

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  • ドルは朝方の112円48銭から112円78銭まで上昇後は上値重く伸び悩む
  • パウエル新議長就任でも3月米利上げ期待変わらない-JPモルガン

東京外国為替市場のドル・円相場は小じっかり。前日に発表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録や良好な米経済指標を受けて、米利上げ継続観測が強まったほか、日米株高を背景にリスク選好の動きも支えとなり、ドル買い・円売りが先行した。

  ドル・円相場は4日午後3時56分現在、前日比ほぼ変わらずの1ドル=112円55銭。朝方の112円48銭を安値に水準を切り上げ、一時112円78銭まで上昇した。その後伸び悩み、午後には朝方の上げ幅を解消した。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は一時0.1%上げたが、その後下落に転じている。

  JPモルガン・チェース銀行の佐々木融市場調査本部長は、「米連邦準備制度理事会(FRB)は利上げを継続し、リスクオンで株高。パウエル新議長が就任しても3月の米利上げ期待は変わらない」と説明。「米雇用統計はそれほど強気な見方ではないが、米利上げは既定路線なので、ドル・円も大きく動かないのではないか」と言い、今週は112円台で推移する可能性が高いとの見方を示した。

  大発会4日の東京株式市場は3営業日ぶりに大幅反発。日経平均株価は前営業日12月29日比741円39銭(3.3%)高の2万3506円33銭と約26年ぶりの高値で取引を終えた。時間外取引で米10年債利回りは一時2ベーシスポイント(bp)高の2.47%程度まで上昇した。

  米連邦準備制度理事会(FRB)が3日公表したFOMC議事録(12月12、13日開催)によると、大部分の参加者はフェデラルファンド(FF)金利誘導目標のレンジ引き上げで漸進的なアプローチの継続を支持した。同日発表の12月米供給管理協会(ISM)製造業景況指数は前月から上昇し3カ月ぶりの高水準だった。米国株は続伸し、主要指数は過去最高値を更新した。

  オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)取引に基づき推計される3月の米利上げ予想確率は4日時点で68.9%程度。2日時点では65.1%だった。この日はセントルイス連銀のブラード総裁が講演する。

  三井住友信託銀行ニューヨークマーケットビジネスユニットの矢萩一樹調査役(ニューヨーク在勤)は、「議事録はタカ派的に捉えられたと考えていいと思う。議事録のような内容をFRB高官が今後も発言していくなら、ドル・円はもっと上昇してもおかしくない」と指摘。「ISM製造業指数が良かったこともあり、雇用統計もあまり悪い数字は出ないのではないか」と述べた。

  5日発表の12月米雇用統計の市場予想によると、非農業部門雇用者数は前月比19万人増加、失業率は4.1%が見込まれている。11月は22万8000人増加、4.1%だった。

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.1%高の1ユーロ=1.2028ドル。ユーロ・円相場は0.2%高の1ユーロ=135円38銭。 

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