MiFID2、日本株に悪影響か-欧州の投資家に情報ギャップ発生も

  • MiFID2は日本の証券会社の欧州の投資家への売り込みを制限も
  • 欧州の投資家は日本株に関するリサーチの入手先を減らす可能性
Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg
Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

欧州連合(EU)の金融・資本市場の包括的な規制、第2次金融商品市場指令(MiFID2)の適用が3日に開始されたが、日本の一部の市場関係者は、日本株の強気相場に悪影響を与えかねないと懸念している。

  しんきんアセットマネジメント投信によれば、MiFID2の施行に伴い、日本の証券会社は日本株を売り込む能力が制限されると予想され、このため欧州の投資家は日本株買いをこれまでよりためらうことになりかねない。

  しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹運用部長は「欧州の投資家からすると日本株への関心が少し薄くなる可能性がある」と指摘。日本の証券会社が欧州の投資家にアプローチしづらくなるとの見方を示す一方、直接的な影響はあまりないかもしれないと語った。

  りそな銀行は、MiFID2の施行後、欧州の投資家は日本市場と個別株に関するリサーチの入手先である証券会社の数を減らし、その代わりにグローバルなマクロ経済の見通しに頼る可能性が高いと予測。ミラボー・アジアのトレーディング・ディレクター、アンドルー・クラーク氏(香港在勤)は、MiFID2が最終的に「欧州から日本株を買いたいと考えている投資家に不利に働く」恐れがあると分析する。

MiFID2とは-QuickTake

  三井住友信託銀行の瀬良礼子マーケット・ストラテジストは「パンドラの箱」を開けたかもしれないと述べ、情報のための予算は社内の抵抗が非常に大きく、「重要な情報を一部の運用会社が独占してしまう」ような形になるのではないかと見解を示した。

原題:Some Investors in Japan Are Worried MiFID May Stunt the Bull Run(抜粋)

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