石油積み替え密輸で頓挫も、トランプ米大統領の北朝鮮締め付け策

  • 沖合で別のタンカーに石油を積み替えて北朝鮮に密輸する手法が横行
  • 積み替えによって石油の供給元は特定できないようになる

北朝鮮への輸出制限などで金正恩体制を締め付けようとするトランプ米大統領の取り組みは、タンカーが沖合で別のタンカーへ石油を積み替える「瀬取り」という手法によって頓挫する恐れがある。

韓国南部・麗水沖のライトハウス・ウィンモア号(17年12月29日)

写真家:ヒョンミンウ/ユナップ、AP経由

  この石油積み替えは合法で、通常は大量の石油を複数の小型タンカーに分けるために用いられる。しかし、石油の供給元を分からないようにする隠蔽(いんぺい)目的でも利用され得る。先週、韓国南部の麗水で摘発されたケースでは世界3位の独立系石油貿易会社や香港に拠点を置く商品会社、正体不明の台湾とマーシャル諸島の商社が関わっていたが、韓国当局は主犯を特定できていない。

  ブルームバーグ・インテリジェンスのシンガポール在勤アナリスト、ラフル・カプア氏は「こうした船から船への積み替えは岸から200カイリ(約370キロメートル)以上の沖合で、海が荒れておらず、誰にも見られない場所で行われる」と説明。「船の正体を分からなくして隠すことは非常に簡単だ」と指摘した。

原題:Shadowy Oil Trades at Sea Outfox Efforts to Rein in Kim Jong Un(抜粋)

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