ECB、首脳部顔ぶれは2年以内に一新へ-ドラギ時代の終えん近づく

  • 最上級ポスト7つのうち5つが19年末までに交代へ
  • まずは副総裁ポスト、今月内にも後任選定作業が正式スタート

欧州中央銀行(ECB)はドラギ総裁をはじめ、今後2年で首脳部の顔ぶれががらりと入れ替わる。この後任選定では、能力はもとより政治が物を言いそうだ。

  ECBでは6月に任期満了となるコンスタンシオ副総裁(74)を皮切りに、2019年末までに最上級ポスト7つのうち5つが空く。留意するべき候補者の基準は、女性なら有利に働き、閣僚経験者の就任は伝統に背くということだ。

  次期副総裁の地位を狙ってまず動きを始めたのが、理事会メンバーのポストを5年前に明け渡したスペインだ。同国は08年の破綻時までリーマン・ブラザーズ・ホールディングスのスペイン・ポルトガル事業執行会長を務めた経験もある、デギンドス経済相(57)を候補に立てるとみられている。

ドラギECB総裁

Photographer: Alex Kraus/Bloomberg

  だが、欧州議会では女性の登用を望む声がある。匿名を希望した関係者によると、独立した機関であるECBに政府の上級閣僚が加わることを懸念する理事会メンバーも一部いるという。ECBの約20年の歴史の中で、財務担当閣僚が理事会メンバーに直接就任した例はない。後任の副総裁は今月22日の会合でユーロ圏財務相が候補を募り、2月末までに1人かそれ以上の候補者が固まる公算が大きい。

  19年10月末で任期切れを迎えるドラギ総裁(70)の後継では、ドイツ連銀のバイトマン総裁(49)が有力視される。歴史的にタカ派色の強いドイツ出身の新総裁就任となれば、量的緩和やマイナス金利からの出口戦略が急激になり、景気が持ちこたえられないとの市場の懸念をかき立てる不安がある。

  バイトマン氏以外では、フランス中銀のビルロワドガロー総裁(58)も次期総裁に意欲を見せる。女性では、同じくフランス出身のラガルド国際通貨基金(IMF)専務理事(62)、アイルランド中銀のドナリー副総裁(45)が総裁または理事会メンバーの候補に名前が挙がる。

原題:All Change at Top of the ECB as Draghi Era Approaches the End(抜粋)

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