債券トレーダー、米国債とドルに祝杯あげず-17年のリターン最低

  • 米国債はソブリン債指数で最低リターン-ヘッジなしベース
  • 来週の注目材料はFOMC議事録と雇用統計

2017年の大晦日に世界の債券トレーダーで、米国債と米ドルに祝杯をあげる人はほとんどいないだろう。

  ブルームバーグ・バークレイズ・グローバル・ソブリン債指数に組み入れられた国債の中で米国債は、今年のトータルリターンがヘッジなしベースで最低だった。12月28日時点ではドル建てベースでわずか2.2%のリターンにとどまった。対照的にポーランド国債は25%、タイ国債は16%、イタリアとスペインの国債は14%超のそれぞれリターンだった。国債利回りがゼロ付近にとどまっている日本の国債でさえ、米国の投資家は3%強のリターンをひねり出した。

  少なくとも損失ではないと言う人は、考え直した方が良い。ヘッジなしの米国債は円建てではマイナス1.1%、ユーロ建てではマイナス9.7%だった。

  そのように見ると、リターン低迷は短中期の米国債利回りの上昇と、ドルが数十年余りで最悪の1年になったことが原因であることは明らかだ。主要通貨の中でドルは対ユーロで最も値下がりしたため、ユーロ圏の投資家はヘッジしていない場合、手取り額が一段と減ることになる。

  状況が18年に改善することはないかもしれない。ブルームバーグのアナリスト調査では、ドルの苦戦は続くと過半数が回答。ドル指数は現在の水準から来年末までに1.4%下落すると予想されている。また、債券利回り予想の調査では、米10年債利回りは向こう1年で51ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)、30年債利回りは56bpのそれぞれ上昇が見込まれている。

来週の注目材料

  • 1月1日の米国の債券・株式市場は元日の祝日で休場
  • 来週の主要イベントの中で注目されるのはニューヨーク時間1月3日午後2時(日本時間4日午前4時)公表の連邦公開市場委員会(FOMC、12月開催)議事録
    • 1月4日にはセントルイス連銀のブラード総裁が講演。5日にはフィラデルフィア連銀のハーカー総裁の講演やクリーブランド連銀のメスター総裁の発言機会が予定されている
  • 経済指標では1月5日発表の最新の米雇用統計が目玉

原題:Bond Traders’ Worst Cocktail of 2017: Long Treasuries and Dollar(抜粋)

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