米中貿易摩擦の悪化は18年のワイルドカード-市場はまだ織り込まず

  • 17年は北朝鮮の核開発が米中外交関係を支配
  • 北朝鮮問題は米中間の問題の表面化を遅らせた-ノルドビグ氏

2018年に米国と中国が再び厳しい貿易交渉を繰り広げる展開に投資家は備えていない恐れがある。

  今年は北朝鮮の核兵器プログラムを巡る懸念が米中両国の外交関係を支配しただけに、両国の貿易上の意見相違は付け足しのようだった。しかし、そうした状況は間もなく変わる可能性があると言うのはエグザンテ・データのイェンス・ノルドビグ氏だ。

  ノルドビグ氏は28日にブルームバーグ・テレビジョンとのインタビューで、「来年の大きなワイルドカードの1つは米中貿易摩擦が実際にエスカレートすることだろう。市場がこれを現時点で織り込んでいるとは思えない」と述べ、「北朝鮮問題は米中間の問題の表面化を遅らせた」と指摘した。

  トランプ米大統領は28日に報じられたニューヨーク・タイムズ紙とのインタビューで、中国を巡る懸念を認め、中国指導者が北朝鮮の核兵器プログラムを終わらせるとの期待から、同国に貿易面で「優しくしてきた」と発言した。しかし、大統領は中国が北朝鮮への石油供給を容認していると非難していることから、我慢できなくなりつつある可能性がある。市場は一見したところトランプ政権の通商政策のレトリックに無頓着であるため、中国に対する行動が来年取られれば投資家を驚かしかねない。

  ドル・人民元レートの1年物インプライドボラティリティー(IV、予想変動率)には今の市場の平静さが表れており、昨年の米大統領選でのトランプ氏勝利を受けて付けたピーク水準に比べて約半分に低下している。これは市場が米中貿易摩擦のエスカレートを十分に織り込んでいないことを映しているとノルドビグ氏は話す。

原題:A 2018 Wild Card That’s Not Priced In: China-U.S. Trade Tension(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE