米国のインフレと失業率の関係崩れた2017年-エコノミストら困惑

  • 1年限りとは思わず、新たなパラダイムのようだ-ギャラハー氏
  • エコノミストらはインフレ率も失業率も実際より高めに想定していた

ブルームバーグは1年前、米国のインフレと失業率が2017年にどうなるかエコノミストらに尋ねた。だが、大方の予測通りの展開とはならなかった。

  インフレと失業率の関係が教科書通りに推移せず、エコノミストらを困惑させた。一般的にはインフレ率が高ければ失業率が低下し、逆に失業率が高ければ、インフレ率が低くなるとされるが、17年は違った。

Missing the Mark

Economists last year forecast that both inflation and unemployment would end 2017 higher

Source: Bureau of Economic Analysis, Bureau of Labor Statistics, forecast figures from Bloomberg's December 2016 survey of economists.

  FTNファイナンシャルのチーフエコノミスト、クリストファー・ロウ氏(ニューヨーク在勤)は「ここから確実に学ぶことができる。今われわれが目にしているのは、インフレと失業率の関係が崩れたということだ」と話す。同氏のインフレ率予測の精度はトップクラスだったが、失業率を大きく外した。

  デジャルダン・グループのフランソワ・デュピュイ、フランシス・ジェネルー両氏が示した失業率とインフレ率の予測だけが、いずれも実際の結果との開きが0.3ポイント以内だった。

  ソシエテ・ジェネラルの米国担当チーフエコノミスト、スティーブン・ギャラハー氏(ニューヨーク在勤)は「1年限りの現象とは思わない。新たなパラダイムを映しているようだ」と述べる。

  エコノミストらによる失業率予想(中央値)は4.6%。予想レンジは3.4-5.5%だった。だが11月の失業率は4.1%。米連邦公開市場委員会(FOMC)がインフレ目標の基準とする個人消費支出(PCE)価格指数については、食品とエネルギーを除くコア指数が中央値で前年比2%上昇と見込まれていたが、11月の同指数は前年同月比1.5%上昇だった。
  

On Target, Kind Of

Reconstruction from three hurricanes probably boosted growth in the fourth quarter. Otherwise gains may have been weaker than economists had estimated in 2016.

Source: Bureau of Economic Analysis, Bloomberg's December 2016 survey of economists

原題:The U.S. Inflation Mystery Made Economists Look Bad in 2017(抜粋)

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