【個別銘柄】キョーリンやローソン下落、アダストリ急落、旭硝子高い

更新日時
  • アダストリアの9カ月営業利益は5割減、値下げ拡大響く
  • 旭硝子に今期営業利益の上振れ報道、東南アジアで化学品好調

29日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  キョーリン製薬ホールディングス(4569):前日比2.4%安の2112円。大和証券は、薬価制度の抜本改革は画期的新薬への配分を強めるもので、既存品や後期開発品の大半に先行する類似品がある同社は、悪影響が特に大きくなる可能性が高いと指摘。新薬創出加算の対象が限定されることにより、ぜんそく治療配合剤フルティフォームや過活動ぼうこう治療剤ウリトスとビベグロンなどが対象外となり、改定の都度薬価が下がる想定に変更し、来期以降の業績予想を下げた。目標株価は1900円から1600円に引き下げ。

  ローソン(2651):3.1%安の7490円。3-11月期営業利益は前年同期比6%減の540億円前後だったようだ、と日本経済新聞が29日に報道。総菜などの販売好調により既存店売上高は前年同期を上回ったが、新型レジ導入など人手不足に伴う設備投資が増加したほか、加盟店が負担してきた弁当の廃棄損失や光熱費の一部を本部が肩代わりする費用が利益を圧迫したという。

  アダストリア(2685):8.4%安の2279円。3ー11月期の営業利益は前年同期比50%減の68億9000万円だった。在庫消化を進めたことで値下げ率が拡大、主力ブランドの広告強化や東京本部移転などに伴い販売管理費率も上昇した。前期比9.5%減の135億円の2018年2月期計画に対する進捗(しんちょく)率は51%。

  旭硝子(5201):2%高の4880円。17年12月期の営業利益は前期比30%増の1250億円程度になりそうだ、と日本経済新聞が29日に報道。東南アジアでの塩化ビニールなど化学品事業の好調などから、従来予想を100億円上回るという。ブルームバーグ・データにあるアナリスト8人の予想平均は1160億円。立花証券の大牧実慶アナリストは、生産能力拡大により経済成長が続く東南アジアでの塩化ビニールのシェア拡大が大きい、と分析。来期以降も安定した利益成長が見込めるとの認識も示した。

  西武ホールディングス(9024):2.3%高の2131円。モルガン・スタンレーMUFG証券は、11月の利用可能な客室当たり売上高(RevPAR)の伸び率はシティホテルが前年同月比10.7%、リゾートホテル15.5%、合計12%で想定以上の改善と指摘。好調の背景は品川・高輪エリアの改善、マーケットチェンジやバリューアップ投資の効果などとみている。10、11月平均での伸びも8.8%と、同証の17年度下期前提5.2%を上回るペースでの進捗(しんちょく)でポジティブとした。

  広島銀行(8379):2.5%高の981円。野村証券は目標株価を980円から1040円に上げた。6月に完全子会社化したひろぎん証券を活用した証券仲介の増加が期待でき、銀行本体でのアセットマネジメント業務への人員増強が個人向けの金融商品販売の強化に徐々に貢献する、との見方を示した。個人向けローンは、引き続き5%の高い増加を見込む。

  田辺三菱製薬(4508):1.2%安の2332円。大和証券は、薬価制度の抜本改革による新薬創出加算の対象変更で抗リウマチ薬シンポニー、抗うつ薬レクサプロ、糖尿病治療剤カナグルの薬価が改定ごとに下がっていくとの想定に変更、来期以降の業績予想を減額した。同社は特許切れ薬への利益依存度が比較的高く、新薬でも先行する類似品がある品目が少なくないため、抜本改革の悪影響は相対的に大きいとしている。目標株価は2000円から1800円に変更。

  くらコーポレーション(2695):2.2%高の6600円。いちよし経済研究所はレーティングを「B(中立)」から「A(買い)」に変更、フェアバリューは6300円から8300円に上げた。海外店舗では国内よりすし一皿の単価が高い一方、食材コストは低く、店舗段階の利益率は国内より高いとみられると指摘。国内より成長ポテンシャルが高い海外展開を評価して業績予想を増額、18年10月期の営業利益は73億円(会社計画は68億1000万円)、来期は82億円を見込む。

  立花エレテック(8159):5.7%高の2029円。18年3月期の営業利益計画を52億円から59億円に上方修正した。半導体業界の好調による半導体デバイス事業の大幅伸長、半導体・液晶製造装置関連などの設備投資需要を背景としたFAシステム事業の好調を踏まえた。期末配当予想は16円から18円に引き上げ。

  ラクオリア創薬(4579):400円(21%)高の2350円ストップ高。韓国のCJヘルスケアと胃食道逆流治療薬として開発中の「tegoprazan」について、ライセンス地域拡大の契約を結んだ。CJ社から契約一時金を受け取るほか、CJ社が得るライセンス収入に対するマイルストーンや販売後のロイヤルティーを受け取る権利を得る。

  三機サービス (6044):13%高の1529円。6ー11月期営業利益は3億8100万円と従来計画2億6900万円から上振れたもようと28日発表。前年同期比では一転41%の増益となる。前期から開始した大口契約の業務で夏場に想定以上の受注があったほか、下期に計画していた案件の受注前倒しが寄与した。

  一六堂(3366):5.1%安の487円。3-11月期の営業利益は前年同期比3.6%増の2億2000万円と、3-8月期の同18%増から増益率が鈍化した。

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