イタリアで3月4日に総選挙-絶対多数政党不在、政治不安再燃も

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  • マッタレッラ大統領が上下両院の立法議会解散令に署名
  • 五つ星運動も与党民主党も中道右派勢力も過半数には届きそうにない

イタリアではマッタレッラ大統領が28日に議会を解散し、来年3月4日の総選挙実施が決まった。選挙後の議会は絶対多数政党不在の「ハングパーラメント」となり、政治的混乱が続く可能性がある。

  マッタレッラ大統領が上下両院の立法議会解散令に署名したと大統領府が電子メールで配布した発表資料で明らかにした。この件で公に発言する権限がないことを理由に当局者が匿名を条件に語ったところでは、ジェンティローニ首相はその後閣議を開き、選挙の日程を決定した。

  首相はこれに先立つ年末恒例の記者会見で、「政治不安という問題を大げさに取り上げるべきではない。確かに問題だが憂慮すべきではなく、われわれには実質的に政治不安に対する免疫が備わっていることを理解し、対応すべきだ」と語った。

  世論調査によれば、首相を支える中道左派の与党民主党、ベルルスコーニ元首相率いる「フォルツァ・イタリア」など中道右派勢力を抑えて、既存政党への不満の受け皿となっている「五つ星運動」が支持率でリードしている。欧州連合(EU)条約の再交渉が行われない限り、ユーロ圏離脱を問う国民投票の実施を目指すというのが、五つ星運動の主張だ。

  だが世論調査の結果を見る限り、五つ星運動も、レンツィ前首相が書記長(党首)を務める民主党も、中道右派勢力も議会で過半数を確保できない見通し。さらに民主党とフォルツァ・イタリアが「大連立」も組んでも、過半数には届きそうにない。

  五つ星運動は総選挙で最も多くの票を獲得した場合、マッタレッラ大統領から政権発足の委任を受けることを望んでいる。ただ、連立政権樹立の可能性は否定しており、政策について全ての政治勢力に閣外協力を求める方針だ。

原題:Italy’s President Dissolves Parliament, Triggering Elections (2)(抜粋)

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