12月28日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル続落、年間ベースでは2012年以来初の下げへ

  28日のニューヨーク外国為替市場ではドルが続落。ドル指数はこのままいけば、年間ベースでは過去10年余りで最大の下げとなる。年末のポートフォリオ調整の動きがドルの重しとなった。

  年末を控えた資金調達の圧力低下やポートフォリオのリバランスが重しとなり、ドルは下落。ポートフォリオ調整は29日も続く見通しだ。2018年を見通すと、新たな規制への対応や米国の主要経済指標などの影響でゆっくりとしたスタートになる可能性があると、複数のトレーダーは指摘している。

  ニューヨーク時間午後4時35分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.4%低下。ドルは対ユーロで0.5%安の1ユーロ=1.1941ドル。対円では0.4%下げて1ドル=112円86銭。

  ドル指数は年初以降では約8.2%の下げとなっており、このまま年を終えれば年間ベースでは2012年以降で初の下落となる。 

  ユーロは主要10通貨全てに対して年間ベースで上昇しており、対ドルでは年初以降これまでに13%余り値上がり。この上昇率は2003年以降で最大となる。

  ロンドン在勤のトレーダー2人によれば、年初は慎重な地合いでの取引となりそうだ。トレーダーらはその理由として、日本の年初の休日や欧州での第2次金融商品市場指令(MiFID2)の施行、1月5日に発表される12月の米雇用統計を挙げた。

  この日は商いが薄く、リスク選好も低いという年末特有の相場展開の中で、ドルは主要10通貨全てに対して値下がりした。ポートフォリオのリバランスは一部は28日に完了したが、29日まで続くものもあり、年末で商いが細る中で価格を大きく動かす要因となる可能性があると、あるトレーダーは語った。

欧州時間の取引

  ドルは欧州時間も軟調な動きとなり、ユーロに対して1カ月ぶりの安値を付けた。リバランスの動きのほか、米国債利回りが低下していたことも手掛かりとなった。
原題:Dollar Set for First Yearly Loss Since 2012 as Euro Pads Gains(抜粋)
Dollar Touches 1-Month Low as It Heads for Worst Year Since 2003(抜粋)

◎米国株・国債・商品:株は小幅続伸、国債は下落-金は1300ドル接近

  28日の米株式相場は祝日に挟まれて薄商いとなる中を小幅続伸。前日に低下した米国債利回りは上昇した。

  • 米国株は小幅続伸、薄商いの中で
  • 米国債は反落、10年債利回りは2.43%に上昇
  • NY原油は上昇も60ドル手前で失速、パイプライン稼働再開見通しで
  • NY金は続伸、1300ドルに接近-ドル下落で

  S&P500種株価指数は小幅続伸。商いは過去30日の平均を40%近く下回った。10年債利回りは前日、12月に入って以降で最大の低下となっていた。

  S&P500種株価指数は前日比0.2%上昇の2687.54。ダウ工業株30種平均は63.21ドル(0.3%)高い24837.51ドルと、終値ベースの最高値を更新した。ナスダック総合指数は0.2%高い6950.16。ニューヨーク時間午後4時38分現在、10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.43%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は小幅上昇も慎重な展開。米国の在庫減少には反応せず、2つの主要パイプラインが近く通常稼働を再開することが注目された。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は前日比20セント(0.3%)高の1バレル=59.84ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント2月限は28セント上げて66.72ドル。

  ニューヨーク金先物相場は続伸。4週間ぶりの高値となり、オンス当たり1300ドルに近づいた。ドルの下落や不安定な株式相場を背景に、代替資産として金が買われた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は前日比0.45%高の1オンス=1297.20ドルで終了。一時は1297.30ドルと、11月29日以来の高値をつけた。

  米国での今年3回の利上げは金利上昇とドル高につながる可能性があったが、金融当局が長期的な金利見通しを低く抑えたほか、インフレが落ち着いていたことの方が影響は大きかった。

  ビットコインは続落し、1万4000ドルを割り込んだ。韓国が投機熱を抑え込むため一部の仮想通貨取引所を閉鎖する可能性を含め選択肢を検討していると発表したのが嫌気された。
原題:U.S. Stocks Edge Higher as Dollar, Treasuries Drop: Markets Wrap(抜粋)
原題:Oil Stalls Below $60 as Pipeline Fixes Overshadow Crude Draw(抜粋)
原題:PRECIOUS: Gold’s Rally Nears $1,300 an Ounce as Dollar Declines(抜粋)

◎欧州株:ストックス600が下落、テクノロジー銘柄売られる

  28日の欧州株式相場は、指標のストックス600指数が下落した。テクノロジー銘柄が売られ、業種別指数は2週間ぶりの安値を付けた。一方、基礎資源株は上昇した。

  ストックス600指数終値は前日比0.3%安の389.54。業種別のテクノロジー指数は0.7%安、基礎資源は0.4%高。

  英FTSE100指数はほぼ変わらず。独DAXは0.7%安、仏CAC40は0.5%安。

  個別では、スペインのエンデサが5.7%安、英BTグループが2.5%安。
原題:European Stocks Decline as Tech Slide Outweighs Miners’Rally(抜粋)

◎欧州債:ドイツ債の下落に周辺国債が追随、イタリアは入札消化

  28日の欧州債市場では、ドイツ国債の下落に周辺国債も追随し、幅広く売られた。

  イタリア10年債利回りは欧州取引時間終了時に2ベーシスポイント
(bp、1bp=0.01%)上昇の1.94%。利回りは朝方に低下したものの、続かなかった。その他周辺国債も同様に利回りが上昇して終了。

  ドイツ債は大半の年限で利回りが2-3bp上昇した。米国市場の取引開始や週間新規失業保険申請件数による影響は限定的だった。ドイツ10年債利回りは3bp上昇の0.42%となり、27日の4bp低下をほぼ打ち消した。

  イタリア政府は5-10年債4銘柄を合計69億ユーロ発行。目標額は50億ー70億ユーロだった。応札倍率は1.68-2.19倍。

  29日発表される12月のドイツCPI速報値で相場が動く可能性はあるが、年内最後の取引日のため出来高は低水準にとどまるとみられる
原題:Euro Periphery Follows Bund Declines; End-of-Day Curves,Spreads(抜粋)

(NY外為、米国株・国債・商品を更新します.)
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