債券が上昇、日銀オペ方針据え置きで安心感-年明けの需給には警戒も

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  • 年明け4日にオペ控え急いで売り込む動きも限定的-バークレイズ証
  • 長期金利は0.045%に低下、午前の0.06%から買い戻される

大納会の債券相場は上昇。前日の米国債相場が反落した流れを引き継いで売りが先行したものの、当面は日本銀行の国債買い入れスタンスに変化はないとの見方を背景に買い優勢の展開に転じた。

  29日の現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の349回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より1ベーシスポイント(bp)高い0.06%と、21日以来の高水準で取引を開始したが、午後には0.5bp低い0.045%まで買い戻された。

  バークレイズ証券の押久保直也債券ストラテジストは、「きのうの欧米債が反落した流れを素直に引き継いで調整的な売りが先行した」と指摘。ただ、「1月の日銀オペ運営方針がサプライズもなく据え置きになり、年明けの4日にはオペが予定されていることから安心感がある」とし、「急いで売り込むような動きは限定された」と言う。

  長期国債先物市場で中心限月2018年3月物は前日比4銭安の150円68銭で取引を開始し、一時150円61銭まで下落した。その後はじりじりと買い戻され、午後には上昇に転じ、結局6銭高の150円78銭で高値引けとなった。

  28日の米国債相場は下落。10年債の利回りは前日比2bp高い2.43%程度に上昇した。12月のシカゴ製造業景況指数が予想を上回る結果になったことや7年国債入札の低調などが影響した。同利回りは前日に月末のデュレーション長期化などに絡む需給要因で9月以来の大幅低下となっていた。

年明けの需給環境に警戒感

  日銀は28日に当面の長期国債等の買い入れ運営方針を公表した。各年限の1回あたりのオファー金額レンジと回数は12月から据え置かれた。年明けには1月4日に残存期間1年超5年以下と5年超10年以下を対象にしたオペが実施される。

  一方、1月第2週の10日には10年債、12日には40年債の入札が予定されている。バークレイズ証の押久保氏は、「1月は営業日が少ない中で、オペと入札が混み合ったスケジュールになっている」と指摘。「年初には入札に向けた調整の動きが出やすい面もある」とみる。

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