TCWのリップマンCEO:日生の出資で会社は安定化-インタビュー

  • 日本生命が株式約25%を取得したTCWのCEOらが今後を語る
  • 「ダモクレスの剣」が取り除かれたとリップマンCEO

日本生命保険が1日に発表した米資産運用会社TCWグループの持ち分約25%をカーライルグループから取得する取引により、TCWグループは日本生命という新たな長期的パートナーを得ることになる。

  27日の取引成立に伴い、TCWの持ち株比率は同社の経営陣・従業員が約44%、カーライルが約31%、日本生命が約25%となる。カーライルは持ち分を長期ファンドに移した。

  TCWのデービッド・リップマン最高経営責任者(CEO)とタッド・リベラ債券担当最高投資責任者(CIO)は20日、同社のロサンゼルス本社でブルームバーグのインタビューに応じ、日本生命による出資の意味合いなどについて語った。発言は以下の通り。不明瞭で冗長な部分は編集してある。

Q:どのようにして日本生命と組むようになったのか
リップマンCEO:約2年半前、彼らは当初、投資家としてやってきた。「レミントン・シェーバーが好きだから私はこの会社を買った」というテレビコマーシャルを覚えているだろうか。まさにこのようなことが起きた

デービッド・リップマン氏

写真家:David Zaitz

Q:日本生命はTCWのファンドに多額の投資を行うのか
リップマンCEO:日本生命は当社に20億ドル(現在のレートで約2270億円)強を投じてきた。日本生命はさらに多くの資金を投資できると言ったが、私は「ありがたいことだがそれには及ばない。われわれは既に巨額の債券を運用しているため、むしろ資金を徐々に投資してくれる方がありがたい」と答えた。私が最も避けたいのは、当社に100億ドル、200億ドルを投じられ、既存の顧客ベースが不安に陥るような事態につながることだ」

Q:TCWはどのような影響を受けるか
リップマンCEO:「この取引により、『ダモクレスの剣』(いつ何が起こるか分からないという危険な状態)を取り除くことができた。カーライルについては『プライベートエクイティ(PE、未公開株)投資会社であり、次はどうするつもりか』という疑問が常にある」

リベラ氏:「より短期的な資本から、より恒常的な資本へと移ることができた。PE投資会社はデートはするが、決して結婚はしないと言われている。ただ、この新たなカーライルのファンドの場合はひょっとしたら例外となるかもしれない」

Q:成長のチャンスはどこにあると考えるか
リップマンCEO:「われわれは理にかなう買収は検討するが、常に自社で行うべきか、それとも買収すべきかを考える。現在、10年間にわたる米金融緩和のまさに最終局面にあることや市場の現状を考慮して、代替商品分野への進出を考えている。金利は過去の水準からみて低い。クレジット関連商品のスプレッドは縮小している。現在、好機は存在しないが、好機が生じたときに準備ができているようにするためには、前もって好機を開拓する必要がある」

リベラ氏:「長年目にしているのは、全て問題ないという意識から世界は終わりに近づいているという意識への移り変わりだ。どちらの意識も正しくないが、誰もが問題ないと考えている時にリスクを回避し、誰もが資本主義は終わったと言っている時にリスクを負うことで金を稼ぐことができる」

原題:Nippon Buys Carlyle TCW Stake, Removing ‘Sword of Damocles’ (1)(抜粋)

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